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#リゼロ
すず
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第63話『開戦』
龍哭谷外縁。
広大な平原。
そこに。
中華連合軍五十万超と黒龍軍が対峙していた。
見渡す限りの兵士。
無数の旗。
大地を埋め尽くす軍勢。
歴史に残る決戦。
誰もがそう理解していた。
連合軍本陣。
王翦が静かに前方を見る。
その視線の先には。
蒼厳将軍。
二人の知将が初めて同じ戦場で向かい合う。
王翦は呟いた。
「来るぞ。」
次の瞬間。
黒龍軍中央の旗が上がる。
蒼厳の号令だった。
ドドドドドドド!!
黒龍軍が一斉に前進を開始する。
その動きは完璧。
数十万の軍勢とは思えない統率力だった。
李牧が目を細める。
「やはり凄まじい。」
呉鳳明も頷く。
「軍を操る技術だけなら中華最高峰かもしれません。」
しかし。
王翦は動じない。
「なら崩せばいい。」
静かな一言。
そして連合軍の旗が上がる。
開戦。
右翼。
燕軍六万。
率いるのはオルド。
その前に現れたのは。
黒牙将軍。
「ガハハハハ!!」
黒牙が笑う。
「来い燕の大将軍!!」
オルドも戦斧を振り上げた。
「望むところだ!!」
二人の怪力将軍が激突する。
中央。
魏軍七万。
率いるのは呉鳳明。
その前に立つのは。
黄雷将軍。
黄雷は笑う。
「お前が魏の天才か。」
呉鳳明は冷静だった。
「ええ。」
「あなたを止める者です。」
黄雷の目が輝く。
「面白い。」
左翼。
趙軍と楚軍。
率いるのは李牧と春申君。
その前には。
炎獄将軍。
炎獄は長刀を抜く。
「二人まとめて来い。」
周囲の空気が熱を帯びる。
李牧が静かに構えた。
「油断はできませんね。」
春申君も頷く。
「全力で行きましょう。」
そして。
戦場中央。
最大の舞台。
王翦軍。
対。
蒼厳軍。
王翦が馬を進める。
蒼厳も前へ出る。
数十万の軍勢が見守る中。
二人は初めて言葉を交わした。
「王翦。」
蒼厳が言う。
「あなたは強い。」
王翦は静かに答える。
「お前もな。」
蒼厳はわずかに笑った。
「だが勝つのは私だ。」
王翦も笑う。
「同じことを考えていた。」
次の瞬間。
双方の旗が振られる。
ドォォォォォン!!
中央軍同士が激突。
ついに。
黒龍四天王との全面戦争が始まった。
そして戦場の遥か後方。
なおきり。
じゃぱぱ。
シヴァ。
虹桃軍団の三人はまだ動いていなかった。
彼らには。
光金王から与えられた極秘任務があったからである…。
決戦の裏で進む。
もう一つの作戦。
その内容を知る者はまだ誰もいなかった…。
コメント
1件
第63話、ついに開戦ですね! 平原一面に広がる軍勢、静かに言葉を交わす王翦と蒼厳——その直前の張り詰めた空気がひしひしと伝わってきました。四天王それぞれが連合軍の将たちと向き合う構図も燃えますし、オルド対黒牙の怪力対決、呉鳳明の冷静な啖呵、李牧と春申君のコンビもそれぞれ楽しみです。そして何より、虹桃軍団に下された“極秘任務”。本戦の裏で何かが動いている…それがすごく気になります。次の展開が待ち遠しいです🔥