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第51話 あるはずのないもの
魔物による毒素で汚染された倉庫街を、復元していたジェイド(と理世)。
治安の悪い貧民街側を、「手元が狂ったフリ」をして復元を繰り返していた。
「――ジェイド殿下!」
とある方向へジェイドの手が向くと――ついに、貧民街側の復元を反対していたエスペクラシア伯爵が反応を見せた。
「この反応――たぶん、次の建物に、何かある」
ジェイドの口から漏れた呟きが、確信の強さを表していた。
伯爵が反応を見せた方角は、すでにいくつか復元を終えている。
もちろん、「手元が狂ったフリ」をして、だ。
元々この方向にある建物の復元をしようとした際の反応は顕著だったが――今回のように、露骨に声を荒げたりはしなかった。
(だから、本命の場所は……そろそろ限られてくるよね)
理世は影空間内で〈モノクル〉を出現させ、問題の場所と思しきところを観察****************************
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