テラーノベル
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「…何突っ立ってんの?
はよ座れば〜?」
軽く絶望している俺に気づいたギャルが、デコられた爪を見ながら言葉を放った。
「あ、うん」
なんか後ろを通りたくなかったので、彼シャツの方から行くことにした。
「私、モココ!よろしくぅ〜!
そっちは華だよぉ〜!」
後ろを通りがけた時、彼女が喋った。
「よろしく」
「えぇなぁんか冷たくなぁい〜?」
そんなつもりはなかったんだけど…。
とりあえず席には座った。
前を見ると、カユ先生がホワイトボードに何か書いていた。
「これから何するの?」
「何ってぇ、授業に決まってるじゃん〜!」
決まってるのか…?
すると、カユ先生が授業を始めた。
「カユ先生ってかっこいいよねぇ〜」
…
…え、これ俺に言ってる?
もうひとつ隣のギャルに話してると思っていたが、何も返事をしない。
「聞いてるぅ?」
「やっぱ俺?」
うん、と当然のように頷いた。
「いや、俺に言われても…」
かっこいいのも可愛いのも、俺あんま興味ないんだよな…。
彼女は流石に可愛いけど。
「えだってさぁ?しっかりしてるし、授業わかりやすいじゃん?」
「あ、人間性の話?」
どっちにしろ会ったばかりだから分かんないよ。
「…分かりやすいならちゃんと聞いたら?」
俺来たばかりなんだから授業に集中させてくれ。
そんな感じで、たまに横から話しかけられるのを適当に流しながら、授業を終えた。
ギャルの方はと言うと、思いのほか真面目に聞いていた。
2人の間に俺が居たからかも知れないけれど。
授業は、この天界の仕組みについてだった。確かに、図とかあって分かりやすかった。
ファンタジー過ぎたせいでふわっとだけど。
「これ、テストとかあるの?」
「ないない。聞いとくだけで卒業できるらしいよぉ」
「じゃあ、いつまで聞いとけば?」
「んー、あと15コマくらいじゃね?」
今の授業準備時間みたいなのを挟んで、聞くだけの授業があと15コマ。
頑張るか…。
その後10コマくらいの講義を聞いた。
あと5コマ…。
此処に来てから1日以上経ってるな、なんてふと思った時。
教室の前の方で、ざわめきが起きた。同時に、透明な壁が大きな音を立てて、
割れた。
「「下がれ!!」」
“何か”が起きたことに気づいた先生が、叫んだ。
生徒が一斉にこちら-後方-へ押し寄せる。
そこには、メカメカしい体に、少年のような顔が着いた、ヒューマノイドがいた。
次回へ続く
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