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8 - つぼ浦 俺なんて大嫌い

♥

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2024年06月15日

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雨がやんで、虹が出ている。

だけど、なんでだろうか。警察も、ギャングも、市民達も。みんな気持ちは晴れているだろう。なのに、なんで俺は?

「だいっきらい…なんだよッ、」

俺は俺が大嫌いだ。

~~~~~~~~~~~~~~~~

『署長、裏犯人います』

『了解ッ、やったやった』

『ナイス!』

『もう…犯人いないかな?』

『みんなナイスだー!』

『…』

虹が出て、楽しく犯罪をしているギャングたちがいた。警察たちも楽しそうで、心は晴れていそうだ。

だけど、俺は?なんで気持ちが晴れないって?…いつからだろうか、俺が俺を嫌いになったのは。

_つぼ浦ってやつ、邪魔だよな

ある日、名前もしらない市民が話している声が聞こえた。俺は事件対応が終わったところで、ちょうど休んでいた。

「あ?なんだてめぇ!俺になんか用かァ?」

「噂をすればだなw」

「……」

「お前、警察の中でも雑魚で、迷惑掛けてんだろ?要らないだろ、そんなやつw」

「あ?俺は特殊刑事課だ!」

「答えになってねぇよ、さっさと消えろよ」

「ッ、」

俺は珍しく怯んでしまった。警察のみんなから必要とされているのか、一瞬考えてしまった。

「じゃあな、”無能“」

「ぁ、ッ」

無能、と言われた瞬間に力が抜けて、座り込んでしまった。

俺は俺のことを考えてみた。俺は強いのか、迷惑を掛けていないか。

……俺は、弱い。威勢が良いだけで、迷惑しか掛けていない。ロケランも簡単に使って、外すときもある。

「……俺、要らないな…w」

その時から俺は、自分が嫌いになってしまった。

…駄目だな、事件対応しないと。

俺は弱いから、無能なりにがんばらないと置いていかれる。

「つぼつぼ!」

「…キャップじゃないすか、どうしました」

「お前、最近疲れてるのか?」

なんでそんなこと聞くのだろう?

俺は疲れてない。疲れてなんかない。

「いや、全然。疲れてないっすよ?」

「嘘は良くないぞ」

「…?」

「つぼつぼ_」

パシンッ

「…ッ、」

思わずキャップの手を叩いてしまった。

だって、俺の顔を触ろうとしたから。

「…つぼつぼ、なんでも相談しなさい」

「俺は、必要ですか」

「…は?」

「俺は無能ですか?」

「何を言っている。お前はひゃくてん」

「…嘘は良くないっすよ?」

「嘘じゃない」

「…嘘ですよね?俺は無能で要らないんですよね?消えればいいんすよね?」

「つぼつぼ…」

「ほら言い返せない。やっぱキャップもなんですね。俺は弱いんですよね。置いていかれるんです、じゃあもういっそのこと」

「……警察署員を呼んだ」

「はい?」

「お前、勘違いしているぞ?私はつぼつぼのことは必要だ。みんなもそう思っているはずだ。」

「…そんなわけないっす」

「さて、そうかな」

「「「「つぼつぼ/ つぼ浦/匠/つぼ浦さん」」」」

…はあ、来てしまったようだ。

やっぱ俺は俺のこと

「…きらい」

…なんだなw

~~~

気が向いたら続き書きます

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