雨がやんで、虹が出ている。
だけど、なんでだろうか。警察も、ギャングも、市民達も。みんな気持ちは晴れているだろう。なのに、なんで俺は?
「だいっきらい…なんだよッ、」
俺は俺が大嫌いだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~
『署長、裏犯人います』
『了解ッ、やったやった』
『ナイス!』
『もう…犯人いないかな?』
『みんなナイスだー!』
『…』
虹が出て、楽しく犯罪をしているギャングたちがいた。警察たちも楽しそうで、心は晴れていそうだ。
だけど、俺は?なんで気持ちが晴れないって?…いつからだろうか、俺が俺を嫌いになったのは。
_つぼ浦ってやつ、邪魔だよな
ある日、名前もしらない市民が話している声が聞こえた。俺は事件対応が終わったところで、ちょうど休んでいた。
「あ?なんだてめぇ!俺になんか用かァ?」
「噂をすればだなw」
「……」
「お前、警察の中でも雑魚で、迷惑掛けてんだろ?要らないだろ、そんなやつw」
「あ?俺は特殊刑事課だ!」
「答えになってねぇよ、さっさと消えろよ」
「ッ、」
俺は珍しく怯んでしまった。警察のみんなから必要とされているのか、一瞬考えてしまった。
「じゃあな、”無能“」
「ぁ、ッ」
無能、と言われた瞬間に力が抜けて、座り込んでしまった。
俺は俺のことを考えてみた。俺は強いのか、迷惑を掛けていないか。
……俺は、弱い。威勢が良いだけで、迷惑しか掛けていない。ロケランも簡単に使って、外すときもある。
「……俺、要らないな…w」
その時から俺は、自分が嫌いになってしまった。
…駄目だな、事件対応しないと。
俺は弱いから、無能なりにがんばらないと置いていかれる。
「つぼつぼ!」
「…キャップじゃないすか、どうしました」
「お前、最近疲れてるのか?」
なんでそんなこと聞くのだろう?
俺は疲れてない。疲れてなんかない。
「いや、全然。疲れてないっすよ?」
「嘘は良くないぞ」
「…?」
「つぼつぼ_」
パシンッ
「…ッ、」
思わずキャップの手を叩いてしまった。
だって、俺の顔を触ろうとしたから。
「…つぼつぼ、なんでも相談しなさい」
「俺は、必要ですか」
「…は?」
「俺は無能ですか?」
「何を言っている。お前はひゃくてん」
「…嘘は良くないっすよ?」
「嘘じゃない」
「…嘘ですよね?俺は無能で要らないんですよね?消えればいいんすよね?」
「つぼつぼ…」
「ほら言い返せない。やっぱキャップもなんですね。俺は弱いんですよね。置いていかれるんです、じゃあもういっそのこと」
「……警察署員を呼んだ」
「はい?」
「お前、勘違いしているぞ?私はつぼつぼのことは必要だ。みんなもそう思っているはずだ。」
「…そんなわけないっす」
「さて、そうかな」
「「「「つぼつぼ/ つぼ浦/匠/つぼ浦さん」」」」
…はあ、来てしまったようだ。
やっぱ俺は俺のこと
「…きらい」
…なんだなw
~~~
気が向いたら続き書きます
コメント
2件