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#リゼロ
すず
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第28話『本能と奇策』
「狩りの時間だァァァ!!」
麃公の咆哮が戦場に響く。
次の瞬間。
麃公軍が雪崩のように趙軍へ突撃した。
ドォォォォン!!
正面からぶつかる。
理屈も計算もない。
だがそれこそが麃公軍だった。
「うおおおお!!」
趙軍前線が大きく揺らぐ。
副官が驚く。
「なんだこの突破力は!?」
李牧は静かに見ていた。
「本能型。」
「やはり厄介ですね。」
麃公は理論で動かない。
だからこそ読み切れない。
一方。
桓騎軍は動かなかった。
丘の上で戦場を眺めているだけだった。
じゃぱぱが不思議そうに見る。
「戦わないの?」
桓騎は笑う。
「誰が正面から行くって言った?」
摩論が地図を広げる。
「準備完了です。」
桓騎は頷いた。
「じゃあ始めるか。」
その頃。
趙軍後方。
補給部隊が休憩していた。
戦場から離れているため警戒は薄い。
すると森の中から黒い影が現れる。
桓騎軍だった。
「敵襲だ!!」
叫び声が響く。
しかし遅い。
補給車が燃やされる。
食料が焼かれる。
馬が逃がされる。
後方が大混乱に陥った。
李牧本陣。
「報告!」
「補給部隊が襲撃されました!」
副官たちが騒然となる。
しかし李牧は目を閉じる。
「桓騎らしいですね。」
真正面から戦わない。
敵の嫌がる場所だけを攻撃する。
まさに桓騎軍だった。
その頃。
蕞南門。
虹桃軍団は趙軍を押し返していた。
なおきりの槍。
シヴァの奇襲。
のあともふの指揮。
さらに麃公軍の参戦で戦況が好転する。
だが。
じゃぱぱは気付いていた。
「李牧が動いてない。」
それが不気味だった。
補給を襲われても。
前線を押し返されても。
李牧は本陣から動かない。
その時。
丘の上の麃公が突然馬を止めた。
「……いた。」
部下たちが振り向く。
「将軍?」
麃公は遥か彼方を見つめる。
その先には李牧本陣。
「火だ。」
誰も意味が分からない。
だが麃公だけは見えていた。
戦場の流れ。
本能が示す道。
そして次の瞬間。
麃公は矛を掲げる。
「全軍続けェェェ!!」
突然進路を変える。
趙軍中央を無視し。
一直線に李牧本陣へ向かった。
副官たちが青ざめる。
「李牧様!!」
「麃公軍が一直線に来ます!!」
李牧は静かに立ち上がった。
ついに来た。
本能型最強の将。
麃公。
そしてその後方では。
桓騎が不敵に笑っていた。
「始まったな。」
秦軍最強クラスの本能型。
最悪の策士。
そして虹桃軍団。
三つの力が、ついに李牧へ牙を向けたのだった…。
コメント
1件
うわっ、28話も一気に読んだんだけど、この回めっちゃ熱かった…!🔥 麃公将軍の「狩りの時間だ」からの突撃がもう脳筋すぎてカッコよすぎるし、その後に控える桓騎の不気味な笑みがヤバい。補給部隊を焼く奇策、李牧がまったく動かない不気味さ…三部隊がそれぞれの“本能”と“策”で迫る構図が鳥肌モンだったわ。特に麃公が「火だ」って囁くシーン、何を感じ取ったのか気になりすぎる! 次話が待ち遠しい〜!