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学期末休みは結局、遊び通してしまった。
朝から昼に釣りをして、昼ご飯を食べて、買い物に行き、帰りに並木で銀杏を探しつつ帰って、料理をして皆で夕食を食べる。
ちなみにハゼの天ぷらがあると、炊飯器は4台必要だという事も判明。
1人当たり2合近く食べている計算になる。
そんな感じで3日間遊んで。
10月1日木曜日、後期始業式を迎えた。
式典と授業を乗り越え、放課後を無事迎える。
「それにしても、秋はやる事が多いのだ。団栗や銀杏も拾わなければならないし、ハゼや魚も釣らなければならないのだ」
亜里砂さんは、もう野遊び部に完全に定着している。
喰意地だけでは無く体力もそこそこ程度にはあるし、釣りはなかなか上手い。
言葉遣いは独特けれど、人当たりもいいし。
「10月だと、再来週が3連休ですね。土曜日曜月曜と」
「釣りかハイキングか自転車か、迷うのだ」
なんて言っていると。
「11月の3日に文化祭がありますよ。そろそろ何をするか、決めた方がいいんじゃないですか」
そう先生に言われる。
「文化祭の発表って、強制ですか?」
「文化部は、一応全部やることになっていますね。同好会を含めて」
全く想定していなかった。
「どんな事を発表するんですか」
「昨年は『学校近くで食べられる野食』と称して、パネル展示をやったな。フキとかミツバあたりからはじまって、魚釣りとか、採取もの色々の写真を展示。ものによっては、料理の作り方や調理後の写真とかもだな」
それって。
「何か、いつもやっている事そのままですね」
「文化祭の発表だから、そんなものだな」
なるほど。
「なら、今まで撮った写真を選んで、プリンタで印刷して説明を加えれば、充分ですね」
時間はそこそこかかるけれど、幸い写真は色々撮ってある。
美洋さんがフキを煮ているところとかの写真も入れれば、充分枚数は稼げる。
しかし。
「パネルだけでは、面白く無いのですよ」
未亜さんが、そんな事を言い出した。
「どうせなら、試食もして貰った方が面白いのです。例えば、団栗の生と、煎った後と、調理後を試食出来るようにして、実体験してもらうのです」
「なら、実演もしてみますか。煎って、中身を取り出すところとかも」
彩香さんも何か、のってきた。
まずいな。
僕は極力、手間がかからないようにしたいのだけれども。
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