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コメント
5件
んわめっちゃいいやばぁい((((((((((((((((((((
事件のあと、時間は奇妙に流れた。
警察や書類の話は、
すちの耳には遠かった。
誰かが話している。
誰かが決めている。
でも、みことの家に戻った、
その事実だけは、はっきり残っていた。
玄関の鍵が閉まる音。
それだけで、すちは肩をすくめた。
「……ここ、もう」
声が、途中で止まる。
「大丈夫」
みことは、すちの前に立って、
いつもより少し低い声で言った。
「誰も、入ってこない」
断言だった。
すちは、
その言葉を、何度も心の中でなぞった。
同居は、
前よりも静かになった。
会話が減ったわけじゃない。
むしろ、みことはよく声をかけてくる。
「水、飲む?」
「無理しないで」
「今日は、休もう」
でも、すちは――
それに、どう答えたらいいのか分からなかった。
(……頼って、いいのか)
頭では分かっている。
ここにいていい、と言われている。
それでも、
胸の奥に、ずっと残っている。
**「必要ない」**という声。
夜。
布団に入っても、眠れない。
すちは、天井を見つめながら、
小さく息を吐いた。
「……みこと」
隣の布団が、少し動く。
「起きてる」
「……ごめん」
「謝るなって」
みことは、そう言って、
少し間を置いた。
「……怖い?」
すちは、
一瞬だけ、考える。
「……うん」
正直だった。
「でも」
言葉を探す。
「……ここは、ちがう」
みことは、
それを遮らなかった。
「……だから、余計に」
声が、震える。
「……壊したら、どうしようって」
みことは、
ゆっくりと上半身を起こした。
「壊れない」
「……」
「壊れたら」
一度、言葉を切る。
「一緒に、直す」
それは、
簡単な約束じゃなかった。
すちは、
喉が、ぎゅっと締まるのを感じた。
数日後。
昼間でも、
急に手が冷たくなることがあった。
音に、過剰に反応する。
背後に、人が立つだけで、息が浅くなる。
「……大丈夫」
口では言える。
でも、
体が、言うことを聞かない。
その日、すちは、
台所で立ち尽くしていた。
包丁を持ったまま、
動けなくなっている。
「すち」
みことの声で、
はっと我に返る。
「……ごめん」
「置いて」
優しく、でも確実に言う。
すちは、
包丁を置いた。
手が、震えている。
みことは、
その震えを、見逃さなかった。
「……言って」
「なにを」
「助けて、って」
すちは、
息を呑んだ。
(……言って、いいのか)
頭の中で、
過去の声が、騒ぐ。
「自分でやれ」
「甘えるな」
「迷惑だ」
でも――
今、目の前にいる人は、違う。
みことは、
待っている。
急かさない。
視線も、逸らさない。
「……」
すちは、
唇を噛んだ。
そして、
小さく、でもはっきり言った。
「……たすけて」
その瞬間、
胸の奥が、熱くなった。
崩れる、というより、
ほどける感覚。
みことは、
すぐに抱きしめなかった。
ただ、
一歩近づいて、言った。
「呼んでくれて、ありがとう」
それだけ。
それだけなのに、
すちは、声を上げて泣いた。
泣き終わったあと。
二人で、床に座る。
「……俺さ」
すちは、
少しだけ前を向いて言った。
「……好き、とか」
言葉が、詰まる。
「よく、わからない」
「うん」
「でも」
深く息を吸う。
「……ここに、いたい」
みことは、
少しだけ笑った。
「それでいい」
そして、静かに付け足す。
「一緒に、覚えていこう」
何を、とは言わなかった。
でも、
それで十分だった。
夜。
電気を消す前、
すちは、ぽつりと呟いた。
「……今日は」
「うん」
「……ひとりじゃ、なかった」
みことは、
答えなかった。
ただ、
同じ部屋にいる。
それが、
今の答えだった。
昨日投稿しなくてごめんなさい!
今日は、わかりません