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〜おまえは、生まれた時からいらなかった〜
これが父の口癖だった…
時は戻り..今から19年前の春…とある忍者の家系で1人の女の子が産まれた。
その家では代々優秀な能力を求め、政略結婚を何年も続け生まれた子供は最強の忍びになるべく厳しく育てる家系だった…
役に立たない者、未熟な者、それらは全て”いらないもの”として扱われ、下手をすればその命の灯火でさえも消されてしまう…
毎日毎日、兄達は厳しい修行を強制され..そして忍びとしての役目を果たそうとし、亡くなって行く…。
そんな中で私は産まれた、 だがそんな私に神様は残酷な運命を与えた…
体が小さくてしかもとても弱く、少し動いただけでも熱が出て言うことを聞かなくなる。
父はその事実に怒り、私が産まれてすぐ亡き者にしようとしたらしい…
しかしそんな私を守ってくれたのは母だった、母は泣く私を大事に抱きしめながら父に懇願し私の命を救ってくれた。
それからは母は私を一生懸命育ててくれた…父や兄達が私を非難しても庇ってくれた。
だが…私が14歳になったある日…母は無理が祟って帰らぬ人となった。
その日から私の人生は地獄と化した…父や兄から暴力を受け続け、風邪をひいても相手にせず放置され、何度も死にそうになったが私は諦めなかったなぜなら母が死に際に私に言ってくれたからだ…
【貴女には、きっといつか幸せになれる。貴女の太陽になってくれる人が現れるわ】
その言葉だけを糧として行き続けようと心に決めた
そして、私は運命の出会いをする
私が18歳になったある日のこと、我が家に1人の男性が尋ねてきた
そう、それこそが宇髄天元様だった。
彼はまだ鬼殺隊で柱になったばかりだった、そんな中どこから噂を聞きつけたのか私を嫁にしたいと直談判しに来てくれたのだ。
私は嬉しかった、こんななんの役にも立ててない私でさえも嫁にしてくれると言ってくれる人がいるのだと…母が言ってくれたことは間違いではなかったのだと。
私はすぐにその話を承諾して、父も厄介払いが出来るからとほぼ丸投げ状態だった
こうして私は宇髄天元様の”4人目”の妻となった
天元様の妻は雛鶴様の他に【須磨様】と【まきを様】が居る
3人とも私が嫁いできた際に事情を聞いてとても優しくしてくれてようやく幸せになれると思っていた。