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「お前は、時織を見た瞬間、わかっていた
はず、なのに、どうして可能道力組織
へと引き込んだ?」
「なぁに、簡単な話だよ」
「それは、彼が何も知らない純粋な
目をしていたからだ、実際、自分の
能力、能力のこと、組織のことについて
、何も知らなかった」
そう言って、鰄郎はヴァットの前に
トンカツを置いた
「さぁ、食べな」
「拘束とかないと食べれないが」
「逃げ出す可能性があのに、拘束を
解くやつがいるか」
「はぁ、ここは絶対に出れない所だって
のは分かってる」
「…いいだろう」
ヴァットは、拘束を解かれると、
トンカツに手をつけた
「こりゃ美味いな」
「最近、料理教室に通ってるんだよ。
先生の料理が特別美味でね」
「…食事中に悪いけれど、最後の質問
だ」
「…なんだ?」
「黒い時代の治君の得意技について、
教えてくれ」
「そうだな、あいつは特に、クラスター爆弾
を用いて戦闘していたな、それは丸い
球体で、数秒すると爆発する、それだけ
じゃなく、爆発した瞬間に致死性の毒
が含まれている針を周囲に撒き散らす、
あれで何万人が死んだことか」
「そして、あいつのあの黒い液体は、
能力ではない」
「能力じゃないだと…?」
「そうだ、聞いたことは無いか?
能力、武力研究のシグマの最高傑作、
名前はランダムシグマ…だったかな」
「あと、そうだ、あのビル爆破事件の犯人は
時織治だ」
「…もういい」
鰄郎は、ため息をついて、手袋を
脱いだ
「ごちそうさま」
ヴァットは、空になったお椀を置いた
そして今
鰄郎と治は買い出しのため、スーパーにいた
「なぁ、治くん、ところでさ」
「え、なんです」
「君は、人を殺めた経験はあるかい?」
…
しばしの沈黙の後、治が答えた
「いえ、ないですよ、そんなこと」
「そうか、ならいいんだ」
そう言うと、鰄郎は何処かへ去った
その頃、坂田はとある物件へと
向かっていた
廃病院につくと、指紋認証が必要な扉
を破壊し、中へ入った
「な、なんだ!お前は!」
そこには、「例の会議」を行っている
集団がいた
「お前ら!こいつを殺せ!」
リーダーのらしき男がそう叫ぶと、
部下が拳銃を引き抜いた
が、坂田にとっては遅すぎる
行動である
「教えてくれ」
ドッ…
まず、坂田は10人のうち、1人の構成員
を螺旋針で脳を撃ち抜き殺した
それを縦にし、隣の構成員へ突っ込んだ
死体で視界を遮られた者に、為す術なくも
なく、あっさりと脳を撃ち抜かれ死んだ
「わ、わかった!!」
「なんだ?もう降参かよ」
「情報を渡す、だから勘弁してくれ」
「ほう」
ドドドドドドドド…
坂田は残り8人の構成員を全て殺し、
男へ詰め寄った
「時織治の情報を寄越せ」
「…っ、それは…無理だ…」
「…分かった、時織治のことについて、
喋ったんならクロネアが保護してやる
どうせ脅されてんだろ?」
「…わかっ」
ドッ!!
突然、男の顔面が爆発した
「くっ…!」
「…クソが!、何もかも上手くいかねぇ!
、逆黒の時織治奪還計画を立てる本拠地
に来たってのに、収穫なしかよ…!」
ブー…ブー…
坂田のスマホが振動した、電話が
掛かってきたのだ
「あ、もしもし、空さん、」
「時織治の情報は集められましたか?」
「申し訳ありません、情報を聞く前に
殺されてしまいました」
「…そうですか、こうなった以上、
迅速な対応を取らなければなりません、
時織治の情報を握っているのは、逆黒のみ
です。あなたの力を見せてください。」
「はい、分かりました。それでは」
坂田は、鰄郎の元に向かった
鰄郎は、考え事をしていた
(なぜ今更逆黒は治君を奪還しようとしたんだ
…?)
「おい」
道端でばったり遭遇した2人は、睨み
あっていた
「げ、何の用だ」
「ヴァットを奪還し、殺す」
「へぇー、やってみなよ、君程度の
人間が俺を押し出して目標に達せるとは
到底思えなけどね」
「お前にはうんざりだ、鰄郎っ!!」
そう叫ぶと、坂田は早速最高出力の
螺旋針を100本投げた
螺旋針が鰄郎を貫通した、だが
手応えがないため、坂田は混乱する
「!?、今貫通したぞ?」
「こっちだよ、脳筋バカ」
鰄郎は、一瞬で坂田の後ろをとっていた
「くっ!」
坂田は反撃の姿勢を取るが、時すで
遅し
「君は鈍感すぎる、もしかしたら瞬間
移動するかもとか思わないわけ?」
ドッ!
鰄郎は、坂田の肝臓にローキックを打ち込む
「かはっ!」
坂田は、両手で肝臓を押え、上半身が
前のめりになる
鰄郎はその瞬間を狙っていた
ガコッ!
下がった顎に渾身の右フックを食らわせた
のだ
「ぐぁっ!」
「…素手でこれか、将来性がないな、君」
鰄郎は、坂田の頭に人差し指を置いた
その瞬間、坂田の感情が一気に
怒りへと変貌した
(なんだ…これ…すげぇムカついてきた)
「鰄郎てめぇ!!!」
坂田は大振りな拳を放った
「人って怒ると何かと大ぶりになるんだよ」
ドゴッ!!
「ぁ…」
鰄郎はかかと落としで坂田の意識を沈めた
「全く、能力ばかり頼るからそうなる」
「本当、その通りですね」
「…誰だ」
「愚問ですね、私は逆黒の現幹部…」
「バドラといいます…」