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-1時間ほど前-
京子と修羅はハイエースにいた。
「待ってるのもだるいし、つまらないなぁ」忍耐力のない京子のリミッターがキレ出してきた。
多分、事が始まるのは丑の刻くらいだろうと京子は修羅を説得して例の廃村に偵察にいく提案をする。
「京子さん、流石にジレンマ達を放置するのはまずいよ」
「お前も甘いな、ジレンマをみくびりすぎだ、ほれ行くぞ」
郷土資料館から、廃村までは川を渡り、山路を1時間ほど登った辺りだ。
京子と修羅はライトを手に取り山に向かった。
廃村になり人の出入りがない為、かろうじて道はあるが、倒木や草木が生い茂っている。
どんどんと山路を歩いていくと、先導していた、京子が立ち止まる。
首にかかる十字のネックレスを京子が握る。何かがおかしい、何がおかしいのか、京子が探る。
「感度かうすい、もう少し進もう」京子は#躊躇__ちゅうちょ__#なく先へ進む。
しばらくすると道の左右に倒壊した建物が見えてきた。
村に入ったのだ。
噂どおり村は朽ち果てているが、慌てて出て行ったのがわかるくらい、生活感が残っている。家財道具や懐かしいパッケージの生活用品。まるで神隠しにあったかのような状態だ。
公園のさびたブランコは不気味な金属音を響かせながら揺れている。
「この村の井戸に鬼の面を封じ込め、そこに凛子はLIVE配信をし、鬼の面を凛子がつけていた。そして凛子に鬼が取り憑いたそうだったよな?」京子は修羅に確認をする。
「誠の話と俺の霊視を繋げるとそうなるよ。」
「お前の話を信じて自分で霊視しなかったのが間違いだった。。。」京子は顔を両手で覆い、そのまま、金色の髪をかきあげる。
「ジレンマのやつあの箱とかもってきてないよな?」
「え⁉️いや、わかんないです。」
「修羅、急いで戻るぞ、全ての話は間違いだ、うぉー騙された」
「どういうこと?」先急ぐ京子に問う
「凛子は井戸の中にある、面をどうやって手にした‼️」
修羅はよく理解できてないが、とにかく京子に必死についていく。