この作品はいかがでしたか?
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ーるいのsideー
次の日、登校すると、教室には病くんがいた。
るいの「あ、病くんおはよう。昨日早退したって聞いたけど大丈夫だった?」
病「あ、る、るいのさん…おはよう…。うん、だ、大丈夫…だよ。」
るいの「良かった。今日も頑張ろうね。」
僕は、密かに彼と会えたことに喜びを感じていたらしい。
胸が踊っているように感じたから。
そのせいで……
彼の僅かな違和感に気付かなかった。
病「……」
それから僕達は、自習をして、授業に参加して、分からないところは教え合い、雑談もする…そんな日々を繰り返していた。
だけど接すれば接するほど、病くんの態度がよそよそしくなっていくような気がした。
そんな日々を始めて早2週間。
僕は思い切って病くんに聞いてみることにした。
るいの「あのさ…なんか、僕、病くんと距離を感じるような気がするんだけど、僕って、信用されてなかったりするのかな…?」
恐る恐る切り出してみると……
病「そ、そんなことない…!」
珍しく大声を出した。
るいの「…!」
普段の大人しい彼からは想像できない大声に僕が固まっていると…
病「あ、え、えと…る、るいのさんのことはし、信頼…してるよ…」
るいの「じゃあ、どうして、避けてるように感じるのかな、」
病「ご、ごめん…」
るいの「責めてる訳じゃないの。ただ、僕は病君と友達でありたいから、少し不安なだけ」
病「……」
病くんはしばらく考えて口を開いた。
病「僕、昔からいつも1人で、グループに入ろうとすると、嫌がられてたんだ。」
「だから、るいのさんも、僕のことが嫌なんじゃないかって…ふ、不安で…」
それを信頼していないというのではないかなとは思ったが、敢えてそこには触れず、僕はこう返した。
るいの「そっか、確かにその人達は病くんと話すのが嫌だったのかもしれないけど…」
「僕は、病くんとたくさんお話したいよ!」
病「…!」
「ぼ、僕も…!るいのさんとたくさん、お話…したい…!」
るいの「でも、僕達って結構話したりしてるよね…?」
「じゃあもう僕達は友達か!」
病「そ、そうだね…!」
コメント
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尊いです……0(:3 _ )~