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「おはよ!」
知らない子の挨拶が響く
な、なんだこいつ
初めて会ったのに、、、
「お、おはよ」
俺のぎこちないカタコトの挨拶
「ニコッ」
太陽のようににっこりと笑う知らん人
なんでこいつ嬉しそうなんだ?
この学校内では俺は顔が広いタイプだが
こいつは初めて見た顔だ
「またね!」
元気よく、さよならの挨拶を知らん人がした
また?どういうことだ?
もう会うことは無いだろうに
ガラガラ
「おはよーございます」
さっきの知らん奴とは全く違うおれの挨拶
「あ!ぷーのすけ、おはよ!」
あっきぃの五月蝿くて元気な挨拶
「体調はだいじょぶか?まぁおはよ」
まぜ太の心配そうだけど元気が隠れてる挨拶
そうだった、俺は体調が悪くて1週間休んだんだった
「大丈夫やで、おはよ」
気だるそうに
自分に言い聞かせながらする俺の挨拶
「えへへ、ぷりちゃんおはよ」
けちゃのアホそうや挨拶と口癖
「僕はぷりちゃん、大丈夫だと思ってた」
自信満々にけちゃが言う
「そうかよ、どうでもいいわ」
少し強い
がけちゃはこんぐらいがちょうどいいらしい
「いやーん、ぷりちゃん酷い」
ふざけて笑うけちゃ
「そろそろ朝の会はじまるぞ、ぷり、おはよ」
あっとの注意と優しい挨拶
「OK、ありがとな」
思ってるのか思ってないのか
曖昧な俺のありがとう
「あとおはよ」
ついでに交わす挨拶
「ん、はよ」
お、も言うのがめんどかったらしい
「今日は転校生が来てるぞ」
「入ってこい」
先生の少し緊張したような声
ガラガラ
「おはようございます!」
何処がで聞いたことのある挨拶の仕方
俺はその転校生を見た瞬間
思考停止してしまった
朝会った変な奴だ
「自己紹介を頼む」
「はい!」
明るすぎるくらいの返事
「俺は”ちぐさ”っていいます!」
「隣のA高校から来ました!」
え、?
A高校ってあの酷ぇいじめがあったとこ、、?
1年が1年を虐めたやつだよな?
「おいwお前も虐めたんだろ?w」
「去年お前1年だっだろw」
空気の読めない阿呆のクラスメイトが言う
失礼
だとわかっているが俺ら全員が思っていたことだろう
「ッ、」
少しちぐさの表情が暗くなる
「おいお前、ちぐさに失礼だぞ、謝れ」
先生の落ち着いた注意
「先生、俺大丈夫なんで!」
明るすぎるちぐさの声
嘘つけ
ちょっと暗い顔してたやろ
「それでもだ」
「へいへーい、ごめんなさーいw」
ふざけた謝罪だ
「お前なッ」
先生の声が少し高くなる
それで興奮していくのが感じられる
「先生ッ、ほんとに大丈夫ですから!」
普通人なら無理をしているのがわかる明るさ
「、、そうか、わかった」
「まぁとりあえず座ってもらおう」
「ぷりっつの横の席だ」
ゲッ俺の横かよ、、、
「ぷりっつくん、また会ったね! ニコッ」
少し嬉しそうなちぐさの顔
「だな」
興味無さそうな俺の返事
「何それwぷりっつくんって面白いw ニコッ」
彼の笑いかける顔に少しドキッとする俺が何処かにいた
そして俺は嫌な予感しかなかった
ちぐさの明るすぎる挨拶
ちぐさの無理をするところ
ちぐさの最初の挨拶のクラスメイトの反応
俺は昔を思い出すしかなかった
あの瞬間をもう一度
次回➡♡200
🌾2個