※この作品はフィクションであり、この作品に出てくるような事実はありません。
※この作品と御本人様達は一切関係ありません。
※年齢操作があります。苦手な方はこの作品を読むことを、おすすめしません。
※検索避けのため伏せ字を使用しています。ご理解よろしくお願いします。
ci視点
ci 「,,,ん、ん,,,、?」
syp 「,,,ci?」
ci 「ん,,,syp?あれ、俺、なんで,,,。」
なぜ俺がベットで寝ていて、
みんなと一緒じゃないのかを思い出そうとした。
ci ″ バッ!! ″
「ut兄達は,,,!?emさんも!」
syp 「ッッ,,,ごめん。どうにも、できなかった,,,。」
ci 「どうにもできなかったって,,,どういうこと,,,?
生きてるんよね!?」
syp 「多、分,,,。
俺にも詳しいことはわからん,,,。」
ci 「ッ~~~!!」
sypの苦しそうな顔を見ると、
それ以上聞けんかった。
syp 「sypは,,,?
悪い奴らに捕まらんかった,,,?」
syp 「捕まった,,,けど、,,,大丈夫だったよ。 」
sypは何か思い出したような顔をして、
うつむいてしまった。
ci 「,,,ut兄達に、会いにいけんの??」
syp 「それは無理や。
ciも脱走したし、
俺も手伝ったから、
今は目つけられとる。」
ci 「,,,グスッ。会いたいよぉ〜、」″ ポロポロ ″
sypが抱きしめてくれる。
syp 「ごめん、ごめんなぁ,,,。
俺も、『俺も、会いたいなぁ,,,。』」″ ポロポロ ″
その日は2人してたくさん泣いた。
sypも、なんで泣いてるかは教えてくれんかったけど、
泣いてた。
次の日も、次の日も、その次の日も、
どちらかが泣くと、
つられて泣いていた。
そんな日を送っていた。
-13年後-
2人で泣きまくったあの日々から、
だいぶ月日が経った。
俺も、成長して物事を
ちゃんと考えれるようになったから、
あのときはよくわからなかったこの研究施設のことも、
なんとなく理解してる。
みんなには会えてないけど、
ut兄は23歳、shaさんは22歳、
emsさんは20歳になったんだろう。
みんな元気してるかなぁ〜。
会いたくて仕方ない。
でも俺が我慢しなかったら、
みんなに迷惑いくかもだから
大人しくしてる。
syp 「ciー、検査。」
ci 「はーい。」
あのときはすごく嫌だった検査も、
今ではすんなり受け入れている。
よろこんでいいことなのか、
悪いことなのか。
俺にはまだ分からない。
ci 「おねがいしまーす。 」
検査の人たちも慣れてきたら
みんないい人ばかりだ。
研究員1 「ciくん、もう少しで20歳ねー。
早いものね。」
採血しながら話す。
ci 「あー、たしかに、そうかも。」
検査の人に言われて初めて気付く。
研究員2 「20歳、か,,,。」
1人の人がそう言うと一気に空気が重くなる。
20歳。
それは運命の分かれ道でもある。
特に俺みたいな
『期待されている実験体』はね。
syp 「,,,」
後ろで検査を見てる syp も黙りだした。
ci 「ま、まぁでも、俺は大丈夫っすよ!!
どんな結果であろうと、元気に生きるんで!」
研究員3 「そ、そうだな!
たしかにciくんなら元気そうだ!笑」
無理に明るい雰囲気へと変えたが、
裏目に出なくて良かった。
研究員1 「はい、おしまい。お疲れ様〜。」
ci 「ありがとうございましたー。」
そして俺とsypは検査室を後にする。
ci 「,,,俺も20歳か~。
emさんは元気に20歳やってっかな?」
syp 「,,,」
ci 「ねぇ、やっぱ子どもの成長って早い?」
syp 「,,,」
ci 「syp,,,?どした?」
syp 「,,,」
ci 「,,,大丈夫?」
syp 「,,,」
ずっと返事がない。
ほんまにどしたん、こいつ。
″ グッ ″
ci 「わっ!」
急にsypに引っ張られ、
早足で俺の部屋に入っていく。
ci 「ねぇ、sypってば」
syp 「,,,ぱり、に,,,よう。」
ci 「え?なんt」
syp 「やっぱり逃げよう」
ci 「,,,は、?」
ut視点
ut ″ パチ ″ 「,,,」 ″ ムク ″
,,,。
あー、結局僕ってなんもできへんのやな。
せっかく、もう少しで脱出だったのに。
みんな助けられたのに。
どこで選択ミスったんやろ。
,,,冷静に考えたら、
子どもが大人に勝てるはずないよな。
おかん助けたいなら、
僕だけで行けばよかった。
なんでみんな巻き込んだんやろ。
ばかやろ。
でも、
それぐらい、
冷静になれないぐらい、
みんなのこと助けたかったんけどな,,,。
みんな巻き込んだら元も子もないやろ。
本当に申し訳ないことしたなぁ。
僕のせいで、
みんなつらい目あってたどうしよ。
謝ってすむ話やないよな。
本当に、
僕のバカ。
なんでお前なんかが生きて、
おかんは、
おかんは,,,。
ut 「,,,ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、」″ ボロボロ ″
「おかぁん”,,,。ごめ”んッ、なざぁいッッッ,,,。
みんなも”ッ、ごべぇんッッッ,,,!!」
こんな僕なんかが、
生きててごめんなさい。
あの日、
僕がおかんの言う事守って
外になんか出てなかったら、
こんなことになんか、
ならなかったのに。
約束したのに。
おかんに兄弟守るって、
shaに一緒に帰ろって、
約束したのに。
本当に、本当に、
ごめんなさい。
kn 「ut,,,?お前ッ、起きてたん!?
どした!?とりあえず、深呼吸,,,!!」
ut 「ハッ、ハッ、ハッ、フーッ、フーッ」″ ボロボロ ″
kn 「そう、そう。」
ut 「フーッ、フーッ,,,。ハッ,,,、ハッ,,,」
kn 「よしよし」″ ギュッ ″
knは僕を自分の体の方に少し寄せ、
抱きしめた。
ut 「ハァー,,,。フー,,,。,,,。」″ フッ ″
knに抱きしめられ、
体の力が抜けて意識がなくなった。
-13年後-
死にたい。
そう思うようになったのは、
13年前の日から。
もう、何もかもがどうでもよくなって、
生きる気力がなく、
すべてがめんどくさい。
だから、自分の身体なんてどうでもいい。
あの後も普通に検査はあったし、
20歳の検査では陽性だったし。
ここでは自分の体は、
自分のものじゃない。
拒否権なんてない。
拒否するだけ無駄だ。
自分の体と意識を切り離さないと、
心が壊れてしまいそうで、
でも、もうそれでもええかと思って。
そんなときに思い出すのは、
shaとemとciとおかんの顔。
死ぬに死ねなくて。
こんな弱い自分が嫌で。
ずっと、これを、ループする。
,,,そうだ、疲れたんだ。
『死にたい』よりかは
『解放されたい』。
なぁ、sha。
お前がいたら、変わってたかな。
13年前のある日
脱走から半年くらい経ったとき。
knから、grが話があるから来てほしい
というのを聞いた。
何を話すのか。
僕は話したくない。
grは本当に何を考えているかわからないから。
ut ″ コンコン ″
僕は1人で所長室をノックした。
grが1人で来るように言ったらしい。
gr 「入りたまえ。」
ut ″ キィ,,, パタン ″
gr 「お、来たか。久しいな。」
ut 「,,,話って、」
gr 「まぁまぁ急ぐな。
久しぶりの会話を楽しもうじゃないか。」
なんやこいつ。
妙にテンション高いねんけど。
gr 「話す気は,,,ないようだな。
私はこの施設から脱走を企てた天才少年と
話すのを楽しみにしていたんだが,,,。
まぁ、いい。
本題に入ろうか。
utくんは、大切なものを守るためなら
人の命は犠牲になってもかまわないと思うか? 」
ut 「は、?」
gr 「まぁ、例えば、utくんの大切なもの,,,。
shaくん達にしようか。
shaくん達を守るためなら
私を、殺すか? 」
あまりにも率直な質問に
最初は頭が混乱したが
体を早かった。
ut 「殺す。」
気付いたら口は動いていた。
gr 「ハハッ笑
そんなに即答されると怖いなー笑
しかも君ならやりかねない笑」
grの笑いはいつも人を見下したような笑いだ。
腹が立つ。
ut 「,,,」
gr 「じゃあ、きっと分かってくれるだろう。
率直に言うと、———。」
ut 「,,,は,,,?」
更新速度遅くてごめんなさい〜😭
やっぱり、学校と部活と勉強と作品づくりは両立が難しいですね,,,🥲
しかも明日からは考査期間入るので、1週間1更新すら難しいかもしれません,,,😭
他の作者さんはどう両立してるのか、教えてほしいです🥹
第35話、どうでしたか!
shaちゃんの安否の真相がだんだん近づいてきましたね🫠
考察コメ、感想コメ、お待ちしております🙂↕️
お知らせ
次回のお話の最後で、
次回作のリクエストをとりたいと思っているので
ご協力おねがいいたします!