同棲してる相方はウザい友達で命の恩人
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しょうがなく鬼灯の為に朝食を作った。
どうせ食べれないだろうと少量にしておいた。
鬼灯は様子を伺いながら朝食を見ている。
そんな警戒しなくても毒なんて入っていない
クロスで箸を掴み、子供みたいに食べる。
『‥‥おいしい‥』
すぐ鬼灯は地面に膝から落ちて、俺が袋を渡したら袋の中に吐いた。
食欲落ちるんだけど。そう思いながらも呆れ顔をして
「大丈夫か?」
少し心配をして声をかけてみる。
『‥‥今回はいけると思ったんだがな‥』
「無謀な挑戦じゃねーの、?」
そう鬼灯という男は何回もご飯を食べようとするが毎度失敗をして吐く。
俺はどうしてこいつがご飯を食べると吐いてしまうのか俺には分からないがきっと死神と人間の味覚は違うのだろう。
先に食器を洗い部屋に行き服に着替える。
今日こそは一人で散歩をしたい。
そう決意をすると、鬼灯が甘えた様な表情で俺の手を握りながら
『どこ行くんだイトスギぃ〜‥俺を置いて行くのか?‥』
と言う。
置いていくと言えばそうだが大袈裟だな。と思いながら薄く頷いて
「お前は来んなよ。お前がいると女が寄ってくるから。」
と言い、冷たく言い放ち、手を弾く。
鬼灯の反応も、表情も見ずに俺は家から出ていった。
鬼灯がよく行ったという公園に行く。
空を見ながら鬼灯と会ったことを思い出す
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あの世界は白黒で退屈に満ちていた日々だ
親には一度も会ったことがないが、誰かから聞いたが名家らしい。
窓の外を見て、届かない手を伸ばす。
俺はドナーを見つけないともう死んでいたはずだった。
でも助けられた。
そんな時に現れたのは毛先は綺麗な青の黒色の髪をした顔の整った人ならざる者だった。
初めてみたその顔に俺はじーっと見つめた。
青年のような少年のような彼は俺に向かってお辞儀をして
『俺は君のこと知ってるぞ。だがお前は俺のことを知らない‥であってるよな?』
何処から現れたのだろう。
「…まぁ多分。」
『俺は鬼灯だ。よろしくなイトスギぃ〜‥。』
「いや俺名乗ってない‥」
『知ってるからなー。』
当たり前かのように名前が知られてて正直怖い。なんだか人じゃない気がするし、ある意味夢であってほしい。
それから数年、俺は鬼灯と言う死神と関わった。
そんな時にいつも通り起きると目の前には鬼灯がいた。鬼灯が医者を呼ぶと医者からは奇跡だ‥とかなんとか言っていた。
整理した後ようやくベッドに帰る。
鬼灯に状況を説明させるとこうだった。
『まぁイトスギくんの体に異常が出てそのまま寝たきりだった。だけど俺とお前が契約したから目が覚めたってこと。』
前半は分かるが後半は分からない。
それに俺は許可してない。
「いろいろ聞きたいけど契約内容は?」
『君の病気云々が治る代わりに俺と同棲イチャイチャ暮らし。』
「死よりも辛ぇ‥」
最悪だ。…みたいな顔を本気でやったらそんなに…?みたいな顔で鬼灯が見てきた。
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そんな事があったな…とも思ったが絶対無理やり契約したことは忘れねーからな。
と誓った。
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