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古流斬
2,542
87
チタコロ
323
番外編「平和な日常」
戦いが終わって数か月。
防衛軍は平和な日々を送っていた。
古流斬も隊長ではなく、一人の団員として新人たちの指導をしている。
「もっと足音を消せ。」
「暗殺は力じゃない。気配を消すことだ。」
新人たちは必死についていく。
「はい!」
古流斬は厳しいが、教え方は丁寧だった。
そのおかげで、防衛軍の実力は着実に上がっていた。
⸻
ある日。
「……古流斬さんがいない。」
朝になっても姿が見えない。
昼になっても戻らない。
夕方になっても連絡はない。
ラントは腕を組む。
「またか。」
ケイトは苦笑する。
「数日いなくなることはたまにあるからな。」
新人たちは慌てていた。
「探した方がいいんじゃ……。」
その頃――。
古流斬は町のアイス屋に並んでいた。
「今日は新作発売か。」
「これは並ぶしかないな。」
真剣な表情で順番を待つ古流斬。
アイスは、古流斬の一番の好物だった。
それには理由がある。
幼い頃。
まだ両親が生きていた頃。
家族で食べたアイスが、最後の楽しい思い出だった。
だから今でも、アイスを見ると自然と足が向いてしまう。
「これください。」
嬉しそうにアイスを受け取る古流斬。
その笑顔は、戦場では決して見せない穏やかなものだった。
⸻
一方、はるかの実家。
はるかの両親は今も元気に暮らしている。
母は笑顔で話す。
「ランくん、本当にいい子ね。」
父も大きく頷く。
「あんなに娘を大切にしてくれる人はいない。」
二人は古流斬とはるかが交際していることを知った時、とても喜んだ。
「幸せになってほしい。」
それが両親の願いだった。
⸻
夕方。
古流斬はアイスを食べながら防衛軍へ戻る。
ラントが呆れたように聞く。
「どこ行ってた。」
古流斬はアイスを一口食べて答えた。
「アイス並んでた。」
その場が静まり返る。
ケイトはため息をつく。
「……それだけで数日?」
古流斬は笑う。
「限定品だったから。」
ラントは頭を抱えた。
「心配して損した……。」
そのやり取りを見て、周りのみんなは思わず笑う。
こうして今日も、英雄たちは平和な日常を過ごしていた。
本当終わりにしようしたんですが設定資料だけ載せよう思いましたらなので安心してください
コメント
1件
**美月ゆめか🌸** うわああああ番外編キターー!!😭💕 戦い終わって穏やかな日常が見れるの、報われすぎる…。古流斬がアイス並んでて「数日」消えるの、戦場の英雄とのギャップが尊くて鼻血出るかと思ったわww 「限定品だったから」って真顔で言い放つとこ、想像しただけで愛おしい。そしてアイスが幼い頃の家族との最後の楽しい思い出っていう背景、知ったらもう…泣くわマジで。はるかの両親がランくん認めてくれてるのも安心したよ〜〜🥺💕 平和最高!!続きもっと読みたいけど、この温かい余韻に浸らせてください✨