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横浜ドライブの後、純の部屋に戻ってきた二人。
「恵菜……」
吉祥寺に戻るまで、純はステアリングを握りつつ、恵菜を愛したい欲求に支配されていた。
帰宅するまで、何とか理性を保っていたが、玄関に入った瞬間、彼は、後ろ手にドアを閉めながら施錠すると、華奢な肩を壁に貼り付け、エキゾチックな表情に浮かぶ唇を奪う。
「んっ……」
純は小さな唇に舌を捩じ込むと、歯列をなぞり、舌をネットリと絡ませ続けた。
「っ…………ふぁっ……」
妖しく蠢く彼の舌は、純とは別の意思を持った生き物を思わせ、彼女の身体は徐々に力が抜けていく。
引き締まった括れを引き寄せ、なおも唇を塞ぐ純。
二人の唾液が縺れ合い、彼がゆっくりと唇を離すと、純と恵菜の唇の間に銀糸が繋がっていた。
「じゅっ…………純さ……んんっ……んふっ……」
彼が舌を出して鈍く光る糸を絡め取り、気が遠くなるほどの深くて激しいキスを交わし合う。
「ダメだ…………恵菜を一晩中愛したくて堪らない……」
純は唇を離し、吐息混じりに恵菜の耳朶に囁くと、膝下から彼女の身体を掬い上げた。
寝室に入ると、彼は獣欲に任せて彼女をベッドに横たわせ、荒々しく唇を塞いだ。
(初めてセックスする高校生みたいだな、俺……)
半ば強引に唇を重ねたせいか、互いの歯が微かにぶつかると、純は理性が呼び戻されたように、恵菜から唇を離した。
「ごめん。痛かったか?」
「だっ……大丈夫……です……」
「俺……ガキみたいだよな……」
彼の言葉に、恵菜が黙ったまま首を横に振るが、クールな瞳は艶を帯びている。
「純さんも…………色気のある男の人だなって……思って…………」
瞳を潤ませながら呟いた彼女の言葉に、純の抑制の鍵が呆気なく外れた。