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恋愛ぽいもの 一次創作 オリキャラ 人外
こちらの要素が含まれます。苦手な方はお戻りください(_ _)
薄暗い、小さな路地裏。
表の通りにはいくつもの屋台が出ているお祭り。
そんな雰囲気が僕は大嫌い。
お祭りだからと浮かれ、すぐ調子に乗る。
問題ばかり起こすと勘違いされ、学校の先生は見回りに来る。
だから、監視されてるみたいで僕はお祭りが嫌い。
もっと気楽に楽しめたらと、何度思ったか。
そんなことを思いながら僕は手に持っていた缶コーヒーの蓋を開けた。
『プシュッ』そんな音にも苛立ちが隠せない。
勢いよく飲み干そうとすると甲高い耳がおかしくなりそうな少女の声が聞こえた。
「そんなに喉乾いてるのかな?」
横を見ると身長100cmぐらいの巫女のような服装の白髪少女が居た。
「…なんか文句ある?」
彼女は驚いていた。
「視えるの?」
僕は何を言ってるのか理解することができなかった。
ふと、彼女の姿をしっかり確認すると、頭には狐の耳、狐の尻尾も生えていた。
僕は思わず、
「狐の守護霊…」
そう言ってしまった。
そうすると彼女は少し悲しそうな顔をして
「貴方も、そっちの人間なんだ。」
呆れたように、見下すような物言いだった。
僕が瞬きするともう姿は消えていた。
狐の守護霊。それはここでの言い伝え。
とある神社に祀られてる平和をもたらす狐の幽霊。
狐と言っても、人の形をした人と狐のハーフ。
その守護霊は昔、人々を救うために初代巫女によって生贄として差し出された。
勿論、人間にいい思い出もなく神社に縛られた生活を送っていると言われてる。
ただ、祭りの日は神社から抜け出せるらしい。
そうして、バレないようにそーっと人に近づき善悪を調べる。
善には幸運、悪には天罰を与える。
小学校で流行っていた都市伝説だ。
今では、神社は破壊され、誰も近づかない。
だから、守護霊の存在は不明だった。
にも関わらず、僕の前に現れた。
僕は思わず頬を赤くした。
それを誰にも見せないように、走って家に帰った。
「キツネに会えないかなー」
「まだ都市伝説信じってるの?せんせーの脅しでしょ?」
「だとしてもさー」
「それに、キツネに会えるのはキツネを愛せる人だけだよ?ロマンチック〜」
「お前こそ信じてるじゃん」
「でも、本当だったらすごいよね」
「はいはいー」
僕は全身が熱くなるのを感じた。
そして、彼女が微笑んだ気がする。
でも、それは気のせいに過ぎない。
狐の守護霊は存在しない。
変わりに、呪の狐が祭りの時にうろついているらしい。
呪の狐は狐の守護霊を愛している。
だからずっと、探し回っている。
エラバレシ、イケニエを。
僕は、後ろを振り向いてこう呟いた。
「見つけた。僕の可愛い生贄ちゃん…。」
結構意味不 (((
ここまで読んでくれてありがとう!
コメント
1件
え!?まじで書いてくれたん!? 良い奴やな笑