テラーノベル
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登場人物
(数伏 もも) (井代炉 未咲)(狩野咲 せつな)
(彩世 琉)
せつな「あっれー?珍しいね遅かったじゃん。どうしたの?何か楽しいことあったの?」
ももと未咲が所内の中にある【予約中】と札の貼られた部屋に入ると、せつなが既にくつろいでいた
せつな「まぁいいや、二人が遅れるのは」
プラプラと足を振りながら座って、目線だけを部屋の奥に向けた。
そこには、 曲がりくねった鉄の棒が何度もハートを描くようになっている歪な機械があった。
未咲「なにこれ?」
未咲も視線を機械に向けたが、首を傾げていた。
もも「また変わったものを作ったわね、使い方はどうするの?」
二人の理解できてない様子に、せつなは愉快そうに笑った。
せつな「えー分かんない?少し前にテレビで見てピンときたんだ、テストもしたし楽しめるよ」
楽しむような声が部屋に響く。
せつなは上機嫌で機械に備え付けられている鉄の棒を手に持った。
せつな「人の心がときめいた時に感じる、ビビッとしたものを体験できる機械だよ。」
そう言って扉の奥、まだ彩世が拘束されている方向に向ける
せつな「人の心を踏みにじるやつにはピッタリ、二人とも楽しみにしてるね〜」
ももに鉄の棒を渡すと、せつなは部屋から出ていった
もも「ふーん、ようはビリビリ棒みたいな感じかしら?」
未咲「えー⋯なんかロマンチックじゃない」
未咲の一言にももは面倒くさそうにそっぽを向いた
眼の前が暗くなってから、どれだけ時間がたったのだろう。
目に焼き付いてしまったあの黒い瞳
⋯人間のものじゃなかった⋯
彩世「バケ⋯モノ⋯」
もも「あら酷いわ、化物だなんて」
息がかかる程の近さで聞こえた声に驚いて目を開く
もも「ねぇ?誰が化物って?⋯まぁその顔見たら誰のことか予想できるけど。失礼しちゃうわ」
未咲「ももちゃんがバケモノなのはあってるよ?」
眼の前で、自分の居場所を見つけて追い詰めてきた女と、その女と親しそうにする男、彩世は自分の状況が飲み込めなかった。
彩世「なぁ君たち⋯一体何をするつもりなんだ」
男の方はチョロそうだ、俺なら騙せる。
そして、さっさとこの場から⋯この女から離れたい。その一心であえて穏やかに話した。しかし⋯
未咲「は?話しかけないでくれます?僕は貴方のこと嫌いです。」
あっけなく拒否されてしまった事に、口を開いて黙るしかなかった
未咲「お前反省してないな、女の人や他人を巻き込んで⋯騙して⋯そんな人間は死んだらいい」
恨みのこもった目を初めて向けられた、憧れや羨望、都合のいい視線じゃない。
なんで⋯なんでお前みたいな野郎にそんな目で見られなきゃいけねぇんだよグズが
ギリッと歯ぎしりをして男を見た、イキリ野郎が似合ってねぇ格好に腹が立つ
彩世「ダサ男がよぉ⋯」
うっかり口から出てしまったが、隠したくなかった。こんなモテなさそうな男に敬意なんか払えるか
彩世「てめぇが死ねよ⋯生きて価値ねぇだろ」
口から汚い言葉が次々と溢れる。
だが、こいつらにはそれくらい言ってもいいだろう。
俺の感情を揺さぶりやがって、気分が悪い
もも「気分が悪いわね」
ももが彩世の顔に蹴りを入れる
もも「反省なしと⋯ねぇ?貴方は自分の事を何だと思ってるの?」
彩世の顎に手を添えると、細い目でじっと見た
もも「顔は好みだったけど⋯残念ね」
彩世の頭に手を添えて、部屋の奥に目を向けさせる
もも「あなたは今から胸を貫かれるような感覚を受けるわ、恋に落ちる時に雷に打たれたって言うでしょ?」
鉄の棒を彩世に握らせ、離さないようにガムテープで固定する
もも「体験しなさい、恋に落ちることがどれだけの衝撃なのか」
コメント
2件
続き楽しみにしてました!まさかの装置ですね。これは大発明、使ってるところ見るのが楽しみ(あれこれ私ヤバイ奴?)
海の紅月くらげさん
#ファンタジー