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時刻は21時半。
今日はみやと外に夕食を食べに行く約束をしていたのに、思わぬトラブルに見舞われた。
幸い社員全員で対応した為、大事にならずに済んだが、あまりの忙しさにみやに連絡する時間さえなく、こんな時間になってしまった。
帰宅途中、何度も着信を鳴らすが、みやが電話に出る事はなく、急いで家に帰る。
もしかしたら遅いと拗ねているのかもしれない。
早く帰って、美味しいものを食べさせてやろう。
そう考えながら玄関を開けた。
「ただいま。……？」
家に入るといつもは点いているはずの部屋の電気は暗く、まるで誰もいないかのようだ。
いや、そんなはずはない。
今日は外に食べに行こうと約束してて……。
ああ、部屋か。
帰りが遅いことに拗ねて、部屋で寝てしまったんだろう。
ノックをして寝てるみやを起こそうとした……。
「みや？遅くなってごめん――」
足を踏み入れた瞬間、みやの香＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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