氷のように冷酷な私

胡蝶「伊之助くん？どうされました？」

伊之助「しのぶ…」

胡蝶「はい？」

伊之助「恋ってなんだ」

胡蝶「え？」

伊之助「恋」

胡蝶「恋、ですか…」

しのぶは手を顎に当てて考えるような仕草をする

胡蝶「…嬉しい時も楽しい時も悲しい時も苦しい時もどんな時でも一緒にいたいって思えるのが恋なんだと思います。あるいは気づけば相手のことを考えていたり。」

伊之助「…」

じゃあ俺は…あいつのこと…

胡蝶「どうしたんですか？急に。…私で良ければお話伺いましょうか？」

伊之助「好きなヤツがいる」

胡蝶「氷彗さん、ですよね」

伊之助「なんでわかんだよ」

胡蝶「最近仲いいじゃないですか。氷彗さんに触れられたとき顔赤くしていたの見てましたよ」

伊之助「…」

どんなとこ見てんだしのぶ。

もしかして強えのか？

伊之助「よくわかんねえけど氷彗のこと考えると胸が変な感じがする」

胡蝶「確実に恋ですねそれは」

伊之助「どうしたらいいんだ？」

胡蝶「どうしたらですか…。1番スッキリする方法は思いを伝えることです」

伊之助「思い？」

胡蝶「伊之助くんそんなにわからないのですか…。」

伊之助「まあな」

胡蝶「褒めてないですけどね…。私で例えると…」

伊之助「半々羽織か？」

胡蝶「半々羽織？まあいいでしょう。私が半々羽織さんに思いを伝えるとしましょう。そういったときは「半々羽織さん。私はあなたのことが好きです」って言うんです。」

伊之助「…伝えてどうするんだ？」

胡蝶「その思いが相手に届いたらなら「お付き合い」というのができます」

伊之助「お付き合い？」

胡蝶「はい。お互いがお互い「好き」と思うなら2人だけの関係だけになるんです。「恋人」というのですが」

伊之助「おう」

胡蝶「伊之助くんが氷彗さんに「好き」と言って氷彗さんも「好き」と言ったら「恋人」になれるんです」

伊之助「まじかよ！！」

胡蝶「頑張ってくださいね伊之助くん」

伊之助「おう！！/」

俺はとっくに氷彗のこと「好き」だったんだ