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「自分なんて死ねばいいのに」
それが僕の口癖だ。
昔も、そして今も…
今年で30歳になり、ある程度自分の人生の型が決まってきた気がする。
大学を卒業し、塾講師として働きだして7年が経つ 。今の仕事に大きな不満はないが、働きだした時には溢れるほどあった情熱はもうない。いつからか、ただ波風たてないように仕事をこなすようになっていた。 だからといって転職するほどの覚悟とやる気は持ち合わせていない。そんなやつは自分だけじゃないはずだ。
結婚したのは25歳。翌年に女の子、その2年後には男の子が生まれた。今年で4歳と2歳になる。確かに子どもはかわいい。だがそれと同じぐらいわずらわしく思ってしまう。自分の時間がなくなり、息つく暇もない。世の中の親もそう思っているに違いない。
若い頃無限にあった可能性がどんどん消えていく感覚が歳を重ねるごとに増していく。
…何ていうのは所詮ただの言い訳だ。
世の中には何年経とうとも仕事に情熱を燃やす人もいるし、家族のため子どものために全てを捧げる人もいる。
僕は結局、”今”にぶつぶつ文句を言うだけで、変わろうとせず、変えようとせず、むしろ”今”にしがみつこうとしている。つまるところ、変わることが怖い臆病者なのだ。
だからそんな自分が嫌になる。
無性に消えたくなる。
だから今日も僕は呟くのだ。そんな覚悟もないくせに。
「自分なんて死ねばいいのに。」