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若井 side …


暗い部屋。月明かりだけが部屋の中を照らしている。なんだか何もする気にならなくて、ただただ暗い部屋でボーッとしていた。


夜というのは不思議なものだ。朝よりも憂鬱感は少ない気がするが、それでもなんだかやる気は起きなくて。でも俺はこの時間、夜が好きだ。朝には無い、どこか落ち着く雰囲気が好きなんだ。ふと窓から夜の空を見上げると、大きな満月が美しく輝いていた。


「…明日なんか来なければいいのになぁ」


誰もいない部屋に響く俺の声。誰からも返事などない。明日なんか来なければいいのに。明日が来るから人は辛い思いをするんだ。明日が来なければずっと幸せのままなのに。


…でも明日が来なきゃ、君には会えないのか。


俺の大切な人、俺の大好きな人。その人の名前は、今世界中から注目を集める男、”大森元貴”だ。元貴に会うとどこか苦しくて、でもその苦しさが心地よい、そんな感覚に襲われる。きっと俺は元貴の中毒なのだろう。


網戸から夜の冷たい風が入り込む。その風は俺を包み込むように体に触れていく。すると、机の上に置いたスマホから通知が鳴った。スマホを見てみると、通知は元貴からのものだった。俺は少し胸を高鳴らせながら、元貴からのメッセージを見る。


『今起きてる?』


『今からうち来れない?』


二通のメール。そのメールを見て、口角が上がるのが分かった。俺はすぐに返信を送る。


『起きてるよ』


『行く』


するとすぐに既読がつき、元貴から返信が来る。


『待ってるね』


その返信には絵文字も何も無い。どこか冷たいようにも思える返信。なのに何故か可愛く、愛おしく思えた。


俺は重い体を起き上がらせ、スマホだけを持ち玄関へと向かう。何故だろう。さっきまで鉄の塊のように動かなかった体が、元貴のためとなるとスイスイ動く。俺は靴を履き、家を出た。






「お客さん、どちらまで?」


「あ、えっと、ここに行ってもらいたくて…」


家を出てすぐにタクシーを呼んだ。俺は運転手に元貴の住所を伝える。俺の家から元貴の家までは歩いて15分ほどかかる。一刻も早く元貴に会いたくて、俺は急いでいたんだ。


ゆっくりとタクシーが動き始める。段々と車窓からの景色が変わっていく。夜の街の光は眩しくて、キラキラと輝いていた。流れゆく景色が段々と元貴の元へと近づいているのだと感じる。その事実が嬉しくて、更に胸が高鳴る。


俺、本当に元貴の事が大好きなんだな。


景色はいつの間にか元貴の家の近くへと変わっていった。










新シリーズ開幕です…!!!


まだ1話だけだとどんなお話か

分かりませんね🤔💭

一応この作品、もう完成しているのですが

作者もお話の展開に着いていけてない…笑

あ、ちなみに

センシティブなお話なのは明確です ((

楽しんでもらえると嬉しいなぁ…なんてね🙄


ではまた次のお話で^^

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