テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
20
ak「……朝に言うことじゃない」
pr「昼でも夜でも言うけど?」
ak「言わなくていい」
pr「無理やな」
彼は楽しそうに笑った。
学校へ向かう道。
周りには同じ制服の生徒も増えてきている。
それなのに、二人だけ別の空間にいるみたいだった。
pr「なぁ」
ak「ん?」
pr「今日こそ普通に過ごす」
彼が急に真面目な顔で宣言する。
ak「昨日も聞いた」
pr「今日はほんまや」
ak「ほんとに?」
pr「ほんまほんま」
力強く頷く。
でも学校に着いて十分後。
休み時間に目が合っただけで、彼は盛大に机に額をぶつけた。
pr「痛っ!」
ak「なにやってんの」
思わず笑う。
友達たちも爆笑している。
mob「お前今日も変だな!」
pr「うるさい!」
耳まで真っ赤。
全然普通に過ごせていない。
昼休み。
彼は弁当を食べながら、何度もこちらを見てくる。
そのたびに友達が不思議そうな顔をする。
mob「お前さっきからどこ見てんの?」
pr「え」
固まる彼。
pr「あー……窓?」
mob「反対側だけど」
沈黙。
教室中から笑いが起きる。
彼は机に突っ伏した。
pr「もう無理や……」
ak「弱すぎる」
pr「好きなやつがおる教室、難易度高すぎるやろ」
小声で文句を言ってくる。
その時だった。
近くにいた友達が、急に腕を組んだ。
mob「なあ」
嫌な予感。
mob「もしかしてさ」
彼もこっちも同時に固まる。
友達はじっと二人を見比べた。
数秒の沈黙。
心臓が嫌なくらい速くなる。
そして友達は――
mob「お前ら、最近仲良すぎない?」
そう言って笑った。
彼は一瞬ぽかんとしてから、盛大に息を吐く。
pr「……びっくりした」
mob「なんやと思ったん」
pr「なんでもない」
mob「怪しいなぁ」
友達はまだニヤニヤしている。
でもそれ以上は追及してこなかった。
助かった。
そう思ったのも束の間。
友達がふと思いついたように言う。
mob「今度の休日、みんなで遊び行かね?」
その瞬間、彼と目が合った。
二人とも同じことを考えていた。
――二人きりで遊びたい。
コメント
1件
第29話、読み終えたわ〜!朝のやり取りから学校でのドタバタまで、甘酸っぱいラブコメ感がたまらなかった😊「今日こそ普通に過ごす」って言った直後に机に頭ぶつける展開、可愛すぎるでしょwww友達に「仲良すぎない?」って言われた時の二人の固まり方、めちゃくちゃ共感したし、最後の「二人きりで遊びたい」の思いが通じてるのが尊すぎた…!今後の休日デート、超楽しみにしてる🔥