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国家情報院の近くに行くと、二人はあらかじめ手に入れておいた帝国の制服に着替えた。
非常口の戸を叩く。
衛兵
「なんだ。」
フラー
「警備隊の命令で見回りにきた、近辺の警備強化を行っている、警備書類だ。」
そういってフラーは偽物の警備計画の書類を差し出した。
衛兵
「そうか、そんな話は聞いていなかったが抜き打ちということだったんだな。入っていい。」
フラー
「点検が終わったら上部に連絡する。異常な個所があれば報告しれくれ。」
衛兵
「ああ、わかった。」
そうしてフラー達は非常口からの侵入に成功した。
非常口から国家情報院へと入る。
そこには大量の書物と、大きなテーブル。
国の施策などが考えられていると思しき書類などが散乱していた。
フラー
「ここが国の頭脳というわけか、定例の集会の演説の原稿まであるぞ。」
リルダ
「すごいわね、私達は本当に中枢に入り込んでしまったんだわ。」
フラー
「まずいな、こんなとこまできちまったらいよいよ後には戻れないってわけか。」
リルダ
「そうね、見つかったらただでは帰してくれそうにないわね。」
二人は周囲を見渡しながら進んでいった。
夜も遅いため、人の出歩いている様子は少なかった。