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オーターさんの仕事部屋
オーター)まさかイーストンの図書室にも無いとなると…あとは……
オーターさんとは結構長い付き合いではある
まぁ、弟のワース先輩と仲が良かったからその延長線上みたいな感じでなんだかんだ仲良くしてもらってるし助けて貰ってる
因みに、瞳の話もオーターさんにしか助けを求めていない、あとはフィンのお兄さんのレイン先輩くらいかな
シラユキ)お、オーターさん忙しくないですか?いきなり凸った私もあれですけど…
オーターさんはココ最近仕事詰めだとレイン先輩から聞いていたのだが…実際会うと物凄く疲れてる人の顔をしていた
オーター)こんなのは日常茶飯事です
シラユキ)……
コレでも一応は心配はしている方だ、なんせ結構長い付き合いだからね……
シラユキ)分かりました!いつも助けて貰ってる御礼です!
オーター)ちょっ_
隣に座って自分の膝にオーターさんの頭を乗せさせる
シラユキ)エヘヘェ
オーター)なんの真似ですか…
シラユキ)言ったじゃないですかいつも助けて貰ってる御礼ですって
オーター)はぁ…貴方って人は警戒心という物を…
シラユキ)知りませーん、オーターさんからのお説教は何回も聞いてマース
オーターさんの頭を撫でてしばらく喋っていると眠ってしまったのかオーターさんの方から寝息が聞こえた
シラユキ)(やっぱ疲れてたんだ…隈酷いもんなぁ…)
オーターさんの目元を撫でるとぶっきらぼうというか…仏ぐらい表情が動かないオーターさんの顔から少しだけ笑が零れた
シラユキ)ふふっ笑可愛い
しばらくオーターさんを膝に乗せているとコンコンコンと3回ノックをする音が聞こえ「お仕事かな…」と思いオーターさんを下ろして扉を開けるとそこには……
ワース)!?
シラユキ)あぇ、せ、先輩……?
ワース先輩が居た
ワース)おま、なんでここに…
シラユキ)あ、えっと…い、色々…?ですかねエヘヘ
ワース)…は?
シラユキ)え、あ…っと、ごめんなさい…?
ワース先輩の顔がいきなり怒った顔に変わりオーターさんの仕事部屋の扉を閉め私を廊下の壁に立たせて腕を抑えて来た
怒った顔だけど…どこか「盗られた」人の顔をして…どこか寂しげで
シラユキ)せ、先輩……?
ワース)なんで兄貴は俺が欲しがるもんを全部奪ってくんだよ!
シラユキ)え…
ワース)俺だって兄貴のもんを奪いたいって気持ちはあんだよ!
シラユキ)あ、あの…先輩……
ワース)なんで兄貴の方に行くんだよ!何で俺じゃないんだよ!お前と親しかったのは俺だろ!
まるで駄々をごねる子供みたいに…必死だった、奪われたくない盗られたくないただその一心だと思う…
シラユキ)……ワース!
ワース)!!
こんな時の対処なんてわかんない…でも今はただ…「ワース」を認めてあげる…ただそれだけだ
シラユキ)偉いよ、凄い頑張った、小さい頃から今までずっと見てきたよ、学校だからひとりで何もかも頑張ろうとするんだよね…私だってそうだもん
ワース)しら、ゆき…
シラユキ)私だって時々誰かに認めて欲しいし褒めて欲しいもん、DOMだから〜とか、名家だから〜なんて関係ないよ?ワースいい子だもん凄い頑張ったじゃん
ワース)…良かった……俺はお前に…お前と兄貴に認めてもらいたいんだ…ただ、それだけなんだ……
シラユキ)ワースのお父さん厳しいもんね〜小さい頃はよくオーターさんに褒めて貰ってたんだっけ、今は減ったのかものすごい追い付こうとしてたし…
私の腕を握る力が弱まり私の腕から手を離し強く抱き締めて来た
シラユキ)偉い偉い、よく頑張ったね
優しく抱きしめて頭を撫でるとワースは緊張の糸がプッツリと切れたのか気絶する様に眠った
シラユキ)あわわっと…(どーしよ、戻れないや笑)
壁に背を預け寝コケているワースの頭を優しく撫でているとオーターさんの仕事部屋の扉が開き「シラユキ…?」と私を探しているのか廊下に出てきた
シラユキ)もう起きていいんですか?
オーター)ビクッ
あ、可愛い(失礼、心の声が漏れました)
シラユキ)ご、ごめんなさい脅かすつもりは無かったんですよ
オーター)貴方が抱えてる人は…ワース?
シラユキ)そうなんですよ笑もしかしてさっきの怒鳴り声で起きちゃいました?
オーター)まぁ、そんな所です取り敢えず運びましょうか
シラユキ)あ、ありがとうございます
ワース先輩を取り敢えずソファに下ろし私とオーターさんは隣同士で座った
オーター)すみませんね、うちの愚弟が
シラユキ)オーターさんって、色々やり過ぎだよね笑
オーター)え?
思わず自分の心の声が漏れた…そして、溢れた
シラユキ)マドル家を侮辱するつもりは無いんだけどね…なんというか…こう……やりすぎな気がして…
シラユキ)人の気持ちに目が向いてないというか…小さい頃のオーターさんとワース先輩って凄い仲良かったじゃないですかワース先輩はオーターさんの事を「兄さん」とか呼んで…オーターさんは先輩のことを「ワース」って呼んですごい可愛がって…私正直嫉妬してたんですよ?「私だって褒められたい」って笑
暖かい紅茶を飲みながら色んなことを話す
小さい頃に自分がSubだと打ち明けた時2人を含めた色んな友人が認めてくれた事が嬉しかった、「打ち明けてくれてありがとう」と言ってくれたことが嬉しかった事…皆に褒められたいけど褒められる程凄いことは出来ないと確信して褒めてもらう事を我慢した事…色んな事を話した
シラユキ)今でも思いますよ、もっと褒められたい……もっともっと…認められたいってワース先輩とほぼ同じですよ、劣等感…見たいな?笑
オーター)……そう、ですね…昔はよくワースばかり褒めていましたね…あの頃はワースが可愛いので手一杯だったので笑
シラユキ)それで、今は?
オーター)今…か、良く頑張ってますよ私なんかの背中を追い掛けて…なんと言うか……純粋というか…
シラユキ)オーターさんがワース先輩を認めてあげなきゃ私にその仕事が来るんですからね?私だって褒められたいでいっぱいなのに( ⸝⸝⸝⩌⤚⩌*)
オーターさんは黙って私の頭を沢山触って来た
シラユキ)!!
オーター)過去と今を合わせて清算しますよ…笑
シラユキ)やっとその気になったかオタにぃ笑
オーター)懐かしい呼び方ですね笑ユキ
シラユキ)オタにぃこそ笑
オーターさん…基オタにぃに暖かいなでなでを沢山してもらったあとワース先輩が起きるのを待っている間、紅茶やお菓子を食べて色んな話をして…
ワース)ん…フワァー……(どこだ…ここ……)
シラユキ)!!やっと起きましたか…このネボスケ
ワース)あ”…?……シラユキ……!!///
シラユキ)別に今に始まったわけじゃないのに何を照れるんだか…ねぇ〜オーターさん
オーター)ですね、ほら早く起きてなんでここに来たのか大人しく話しなさい
ワース)事情聴取か何かか!?
シラユキ)そーだそーだ!話せ〜!
ワース)別に……大した事じゃねぇよ…
目を逸らしながらそういうワース先輩を気にしてオーターさんに「少し席を外して貰えますか?」と言われたのでわたしは一時退席