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コメント
2件
花言葉とか、なにか関係があるんですかね...
こーゆうの大好き いっぱい泣いちゃう話好き 大好き。本当大好き。愛してる。 花言葉関係ありそうだね、 続き楽しみ
あの日。
君がくれたお花。綺麗だったのを鮮明に覚えている。
「若井、あげる」
今にも消えてしまいそうな瞳で元貴が言う。
でもそこにはちゃんと存在があって。
綺麗で。 大好きな恋人がいる。
そんな不思議な感覚になりながら、
俺の手をぎゅっと握って。
元貴が俺を見て、笑った。
思わず心臓を掴まれたような感覚に襲われた。
花は
白く美しい。
そして、儚い。
「この花なに……?」
首を傾げて尋ねると、
また元貴が笑う。
少し寂しげに、そして、いじらしく。
小悪魔みたいな笑顔で言った。
「スノードロップ」
「綺麗なお花だね。ありがと」
俺がそう言って元貴の頭を撫でる。
元貴の顔が赤くなっている。
スノードロップ。
覚えておこう。そう心に誓う。
元貴は小さく呟いた。
「俺の望みだよ」って。
そうやって2人して笑い合った。
その時間が何よりも幸せで。
大好きな時間だったのに。
9月14日。
元貴の誕生日の日。
俺は眠っていた。
「ん、……っ、〜」
目を開ければ、七時を指している時計。
何か違和感を感じた。
すると、涼ちゃんから着信。
「ぁれ、涼ちゃんから電話…?」
思わず応じると、
「もしもし、」
「元貴っ、元貴がっ、……」
涼ちゃんの泣きそうな声が聞こえる。
元貴の名前を呟く。
「え?」
涼ちゃんの声で違和感を感じた。
そして、嫌な予感がした。
「死んだ、……」
その嫌な予感は直ぐに当たってしまった。
「……えっ、…??」
目の前から君が消えた。
next→500♡
今回は完全にエロはありません。