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2件
え、涼ちゃん?まさか、ね?
え、ちょ、好きです。(?)
「……元貴が、死んだ……??」
…そんなの信じれるわけない。
最愛の恋人が死んだなんて言われたら誰もが怒り、嘘だと言い張るだろう。
「嘘だっ、…嘘でしょ、.…??」
気づいたら涙が溢れていた。
嘘だ。元貴は死なない。
あんなに儚い空気を纏っていても死にたいなんて言わなかったじゃないか。
むしろ元気そうだったのに。
どうして、どうして、
「……嘘じゃないよ、元貴は死んじゃったんだよ、…」
鼻を啜る音が聞こえる。
涼ちゃんも相当泣いたんだろう。
「…ごめん、涼ちゃん、家来れる……?」
「……うん、今から行くつもりだった。」
「じゃあ、きてくれる……?」
「うん、わかった、」
そう言って電話が切れた。
余韻で何も考えられなかった。
元貴が死んだ。大好きな人が死んだ。
そんなの、悲しいに決まってるじゃないか。
昨日まで通話して、「ばいばいおやすみ」って言って寝てたじゃないか。
インターホンが鳴り響く。
ドアを開けると目が思いっきり腫れてる涼ちゃんがいた。
「若井、…慰めにきたよ、…」
「…ッ、涼ちゃっ、涼ちゃん……”っ、…」
涼ちゃんに抱きついた。
あったかくて。また涙が溢れてきた。
「うん、泣いていいんだよ、……」
「…ぅ、っあぁ、”…元貴は、ほんとに、”ッ、死んじゃったの………?」
「……うん、……」
嘘。そんなの嘘だよ。
やめてよ。涼ちゃん。今からドッキリでしたって脅かしてよ俺を。
今すぐに札持ってさ、「ドッキリ大成功!」って言って、元貴はどこからか出てくるんでしょ…??生きてるよね……??
「嘘だ、嘘だッ…元貴は生きてる…”…」
「……ごめん、若井、元貴は、」
「うるさい、”ッ、……」
そんなの百も承知でわかってるのに。
死んでるって、元貴はもうこの世にいないって。そんなドッキリするわけないもん。
でも信じれないんだよ。体も心も何もかも死んだことを否定してくる。
「わかってる、わかってるんだけど、……
夢くらい見させてよ””っ、……」
「……若井、……」
辛い。辛いよ。
世界一大切な人を失ったんだから。
「泣いてたら元貴も悲しむはずだよ……だから、ね、?笑顔でいようよ、……」
「……ぅ、…そうだね、」
俺は涼ちゃんから離れてにこっと笑って見せた。涼ちゃんも笑った。
「うん、元貴も、………」
「喜ぶよね、…!」
涼ちゃんの顔が少し曇った気がした。
「…?涼ちゃん?」
「ぁえ、っ、ごめん、……!!」
「……葬式、準備しないとね、……」
「……うん、そうだね……」
「元貴は、……自殺なんだって、」
「……ッ、自殺、……??」
そんなことする人じゃないはずなのに。
違和感を覚えた。
元貴はいつでも笑っていたし、俺に相談事なんてしてこなかったのに。
「…俺、信用されてなかったのかな…」
「ぃ、いや、違うと思うよ、…!!」
「そういうの元貴全部抱え込みそうだから…」
「……だよね、……」
そこからだ
違和感があったんだ。
何かがおかしい。
next→500♡
だいぶ変な展開に持っていきます。
スノードロップの花言葉調べてみると、ちょっとだけわかるかも、…??