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ちょこ🍫 @おはよう(?)
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少し出かける 頼んだぞ
今日は朝7時に起きた。最近は仕事もいい調子だから寝るのも早くなったのだ。腹もいい感じに空いているのでキッチンへ行く。昨日の残骸がまだ残っていたようで先に洗い物から始めた。その音が気になったのかガチャっと扉の開く音がして俺はそっちを見た。
「おはよアーサー。洗い物してるのかい?手伝うよ」
「いいやこれぐらいやる。」
「ああそっか。君は朝ごはんを作れないもんね!俺が作っておくよ」
「なっ!そんなこと」
「いつも皿洗いありがとね」
「,,,,おう」
いつからか、かつての弟アルフレッドと共に過ごすことになった。といってもそれぞれの仕事があるために滅多に会える機会はなかった。キュッと栓をしめてタオルでしっかりと手を拭き俺は紅茶とコーヒーの準備をする。
「えっと、茶葉は,,,,」
お気に入りの茶葉はもう少しでなくなりそうだった。今日の仕事も早く終わりそうだし、帰りに買って帰ろうかと思ってメモをとっていた。席につき、注ごうとした時におぼんいっぱいに朝飯をついできた今の俺のパートナーが現れる。
「ははっ朝からよく食えるなそんなに」
「ふん俺は君よりはるかに元気なものだからね。さぁ君のはこっち」
「,,,,なんだこれ」
「え?スープと、パン」
「,,,,,,,,色が」
「君好みの色になってるよ!時間もないし早く食べな!」
「だからってなんでこんなに緑になるんだよ!一体どんな食材を入れたんだ,,,, 」
「おいしいから。食べな」
「,,,,」
口を噤み、スプーンを持って先程閉じた口を再度開き食す。
「,,,,ふふっ美味しかったんだろ?」
「,,,,おう」
「冷めちゃうよ」
「分かってる」
アルフレッドは先に食べ終えこちらを見ていた。
「なんだよ」
「うーうん?なんにも」
食べている姿をずっと見られるというのは恥ずかしい。急ぎかき込んで俺も動くことにした。
「洗いものは俺がやっておくから先に座ってな」
「サンキュ」
チュンチュンと鳥がないている声を聞いて窓を見る。丁寧に整備された庭に何羽かが降り立って挨拶しあっているようだった。ガチャっとガラスのドアを開けそちらへ向かう。
天気も良かった。その鳥にあと少しで近づけると思った時、横にはアルフレッドがいた。あまりにも大柄で鳥がビビったのだろう。すぐに散っていった。
「ああっ!」
「天気がいいね。鳥もさえずいていたじゃないか」
「お前が来たから鳥がどっかに行っちゃったじゃねぇか!」
「はいはい」
「もう、」
「ほら中に入ろう。ね」
諭されるように中へ入っていった。
今日は家の中にいて仕事だったから、いつもよりも早く終わった。アルフレッドの部屋を覗くとまだ仕事をしているようで話しかけれる様子ではなかった。とてもという訳では無いが少し何かを食べたいなと感じてリビングに降りると今朝茶葉が減っていたことに気づく。
「買ってくるか」
そう思い立ち身なりを整えて玄関へ向かう。アルフレッドに外に行くことは伝えていないがまぁそこまで過保護に言わなくても分かっているだろう。
いつも勝手にどこかへ行っては突然帰ってくるような奴ではあるしな。
カギを縦に回して解除し、外へ出た。さっきまで青い空だったのは少し赤みのかかった空に代わりその影では黒い色味もある。もう夜が来るのかと思って早足でいつもの茶葉を買いに行く。
カランカランと音を出しながらドアを開くといい香りがした。そう、いつもの茶葉の匂い。時間が遅いせいか誰も店内にはおらず、カウンターにただ1人店主だけがいた。店主はこちらに気づき軽く礼をした。
「こんばんはお客様。何をお探しですか?」
「いつもの茶葉を探しに来た。あれがもうなくなりそうでな。」
「,,,,随分お早い消費ですね。お疲れなんですか?」
そう言いながら少しだけ店主は裏に行き、おそらく妻だと思われる者を連れてきた。彼女も驚いたように俺を見つめそして礼をする。
「久しぶりだなレディ」
「ええお久しぶりです。いつもの茶葉ですね?お持ちいたしますので暫しお待ち下さい。」
そういって彼女はまた裏へ戻って行った。
「仕事は終わったんですか?」
店主がそう言った。
「あぁ。繁忙期は終わったからもう気が楽だ。だがあと少し立てば会議があるからその準備がいるな。」
「大変ですね」
「全く」
そのときカランカランとまた扉の開く音がした。
「アーサー」
「アルフレッド。なんだ来たのか」
「仕事が終わったってのに君がいないんだもの。そうしたら今日朝にメモを取っていたなと思って」
「ああそういえば,,,,書いてたな」
「お持ちしました。こちらでお間違いないでしょうか?」
「合ってるよいつも通り。ありがとう」
「いいえこちらこそ」
どれだけいたのか、空はもうとっくに暗くなって街灯に光が点っていた。
「ね、手つながない?」
「なんだ甘えてんのか」
「いいでしょ別に。もう暗いし、ね?」
「,,,,しょうがねぇな」
暗い夜道、紙袋を抱えながら2人帰った。