テラーノベル
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じゃがいも🍟(仮
夢を見た
夕日が差す真っ赤な車の中、俺はサングラスをつけて窓を開けた。
暑かった?
そう聞かれたが少し外の空気を吸いたかっただけだと言う。
あと少しで海につくよ
言いながらそいつは車の中で音楽をかけはじめた。らしくないロック。大人ぶってるのかと聞くと頬を膨らませたが冗談だと笑ってみせると
だって君が好きだって言ったんじゃん
そう車を停めて言った。
そいつは
「,,,,何時だ」
いつ帰ってきたのか思い出せないがベッドで寝ているということはもう夜飯も食ったんだろう。1度起きてしまえば寝付けなくなってしまう体ではあるのでカーディガンをとって部屋を開けた。するとそこにはアルフレッドがいた。
「おっとごめんね。どうしたんだいアーサー」
「,,,,?お前も眠れないのか」
「まぁそんなとこだね」
「じゃあ一緒に暖炉行こうぜ。」
「暖炉のほうかい?ここからだと少し遠いじゃないか」
「たかが家の中でそういってどうする。ほら」
「ああもう待ってよ」
そういってアルフレッドは俺の手を握った。そして先導して歩く。
「なんだよお前も行きたかったのか」
「,,,,行くよ」
「ははは」
俺は飲み物をアルフレッドと共に用意し、そしていつもの席につく。アルフレッドは薪をくべ、そしてパチパチと音を立てながら火は燃えていた。
「古典的だ。今はエアコンっていう便利なものがあるのに、君は昔のままだ」
「なっ!いいだろ暖かいだから」
「まぁね」
火にあたっていると、先程まで眠くなかったのに眠気が襲ってきた。ウトウトとして火を見つめながら目を閉じる。
途端に体が宙に浮いた気もしたが気にせず眠りについた。
目覚める。やっと朝が来たようだ。今日は仕事がなかったはずだから外にでかけよう。
クローゼットをガサガサしているといつもの服を見つけたがその奥にアルフレッドと共に買い物へ行って買ったものを見つける。少し悩んだがそれを着て外へ出ることにした。そーっと部屋を覗くとアルフレッドはいない。どこを探してもいなかった。トントンと階段を降りて暖炉の方を見に行くとそこでアルフレッドは寝ていた。そこが余程気持ちよかったのか、なら起こして用事を伝えるのも悪い気がする。何も言わずに外へ出ていった。
久しぶりに外へ出たかのように空気はとても澄んでいた。途中の道に花屋を見つけて寄ってみる。奥から若いレディが現れた。おそらくまだ20代にもなっていないので手伝いであろう。
「いらっしゃいませ!」
「こんにちは」
「どんなお花をお探しでしょうか?」
「そうだな,,,,君のおすすめはどれだい?」
「そうですね、今は,,,,バラやラベンダーでしょうか?最近よく買われるのはこの淡いピンクのバラですね!」
「そうか。ならそれと,,,,このバラにあう黄色の花を君の好みで作ってくれないか」
「はい!少しお待ちください!」
椅子を差し出されて座って待つ。花のいい香りで今にも眠れそうだった。するとコツコツという音が聞こえる。目の前に誰かがきたので顔をあげると男性が立っていた。
「あぁこんにちは。貴方も誰かに花束を?」
「,,,,あぁそうだよ。見舞いに行こうと思ってね。」
「見舞いですか」
「そうなんだよね。フラッといなくなったかと思えば,,,,重体で帰ってきた馬鹿の見舞いだよ全く。人に心配ばかりかけさせる子のね」
「だが貴方のような人がいるからその人はここまで帰ってきたんじゃないのか?心配してくれる人がいるというのは素晴らしい。それほど大切に思ってくれてるって言うことだしね」
そう言うと男性は少し口を開けていたが何かを理解したかのように頬を緩ませて微笑んだ。
「,,,,うん、どうしようもなく見捨てられない縁があるからね」
「貴方も素敵だ。誇るといい」
「ありがとう、俺の方が元気出たよ」
「それは良かった」
「お待たせしましたー!」
奥から少女が花束を抱えて現れた。
「素晴らしいな。とても綺麗だ」
「ふふっ良かったです!今日はちょっと奥にいるんですけど、おじいちゃんがとても真剣に色を考えてくれたんです!」
「そうか、その人にもありがとうと伝えてくれ。えっと代金は,,,,」
「これで」
「え?」
「はい!ピッタリです」
先程話していた男性が後ろから代金を支払った。
「なんで,,,,」
「さっきの言葉、ありがとね」
そして去っていった。
「,,,,,,,,あいつ見舞いの花買うんじゃなかったのか?」
そんな疑問があったが親切にしておけばこういい事もあるんだなと結論づけて店を後にすることにした。
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