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しなもん ここあ たん .ᐟ
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詰んだ詰んだ詰んだ詰んだ
書類の山を片付け、机の上が久々に平らになった。息を吐く。静かだ。最高に平和。これなら今日くらいは、心臓も静かにしてくれる。……そう思っていた。
端末を手に取り、『A』に進捗報告を入れる。三日分の仕事を半日で片付けた。これで文句は言わせないはずだ。
『おおおお中国くん!? はっや!! 三日分終わった!? 君ほど有能な駒いないよほんと大好き♡』
耳障りな声が脳に刺さる。ため息が出かけたとき、あの声が続いた。
『あ、それよりさぁ。どこかの誰かさんが熱なんだけど、見に行ってくれない?』
「……いいですけど、誰なんですか?」
『内緒。ヒント言ったら君が全力で拒否する人』
……嫌な予感しかしない。背筋に冷たいものが走った。
「おい待て、やっぱやめ」
『やめれるわけないじゃーん? 自分で言ったもんね!! じゃ、さっさと行ってこーい』
通信が切れる。部屋は静かになった。……いや、俺の心臓だけがうるさい。
詰んだ。詰んだ詰んだ詰んだ詰んだ。頭の中で警報が鳴り響く。こんな状況で誰のところに行かされるかなんて、考えるまでもない。あいつだ。ロシアだ。氷の怪物。俺の悪夢。二十年前、自分で毒を盛った相手。
足が重い。超重力でも誤魔化せない。部屋を出て、廊下に立つ。灰色のユラシーアのビル風が頬を撫でる。冷たい。嫌な汗が背中を伝う。
――やばい。俺、詰んだ。
あいつの寝室に入る映像が、頭の中で勝手に再生される。熱に浮かされた顔。氷の瞳。俺を見た瞬間、何を思う? 笑うか? 泣くか? それとも、またあの日の地獄に引きずり込まれるか。
心臓が胸を叩く。呼吸が浅くなる。
……逃げたい。でも逃げない。俺は紅星、中国。マフィアの幹部で、可哀想で、巻き込まれ体質で、でも臆病者じゃない。
――詰んだ。けど、行くしかない。
心の奥で、悪態をつきながら、俺は重い足を前に出した。
コメント
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うわああああ第9話もめっちゃエモかった!!🫠💕 中国くんの「詰んだ詰んだ」脳内リピートが可愛すぎて笑っちゃったけど、ロシ相手に毒盛った過去のある身で看病に行くとか展開が重すぎて泣く😭💦 心臓バクバクで足が重い描写、こっちまで息苦しくなったよ…! でも「逃げない」って決意するところがもうマジでかっこよすぎんか!?!? 続きが気になりすぎて今夜眠れないんだけどライチジャム先生どうしてくれるの!!😡💖