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天気は最高。
そして風が心地いい。
学校から10分走れば、もう海。
キラキラと陽光を跳ね返していて、気分は最高。
今日走る太い道は、自転車走行可の歩道がずっとついている。
そこを人が歩いていないのをいいことに、メーター読み20キロ以上で走る。
ちなみに先頭は美洋さん。
思い切りよく飛ばしまくっている。
片側が海の場所が多いから、信号で止まることもない。
それもあって、とっても快調。
その後を未亜さんが追いかけて、彩香さんと僕はマイペースでという感じ。
マイペース組でも普通に走っている時は、時速20キロ超え。
これは楽しい。
快調に飛ばして蒲倉を越えて、海沿いの公園で最初の休憩。
先行した2人も、公園内の砂利のところに自転車を入れて待っていてくれた。
デイパックからペットボトルを出して休憩だ。
「もう枝ノ島が見えますね」
確かに、道路の延長線からちょこっと飛び出て、枝ノ島が見える。
「行きの半分は来ましたからね。あと30分走れば着くはずなのです」
一方、彩香さんは足下の海方面を観察中。
「ここの公園の海沿いで魚は釣れますでしょうか」
どれどれと覗いてみる。
確かに川の出口で、ちょっとコンクリの突堤みたいなのが出ているけれど。
「うーん、ちょっと浅いですかね。今回はトンネル経由で通らなかったけれど、葉耶麻の港の方がいい気がします」
「でも自転車で釣りに来られれば、先生の車に頼らなくて済みますよね」
そうか。そうすれば、先生が来られない休日でも釣りに行けるな。
「クーラーボックスとか装備をどう積むかが問題なのですよ」
未亜さんの冷静な意見。
確かにそうだ。
「バッグ型のソフトクーラーでも買えば、何とかなると思いますけれど」
「それと短くなる竿と、色々買い足すと結構費用がかかるのですよ」
未亜さん、しぶとく冷静。
「うーん、毎週末魚祭り計画は難しいですか」
「先生がいない時位は、活動お休みでもいいと思うのですよ。自転車があれば、買い物にも出られるのですから」
未亜さんは、きっと正しい。
こうやって暴走しがちな美洋さんを、コントロールしていたんだろうな。
そんな2人の関係性が、ふと見えた気がした。