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夏目くんは涙を拭いた後も




何も言わず隣にいてくれる




優しすぎん?





キーンコーンカーンコーン



予鈴が鳴る




『夏目くん、先行ってていいよ』



そう言うと


夏目くんは真剣な顔をして私を見 



「本当に、それで大丈夫なのか?」


と。



余りに直球な言葉だったから____



『……大丈夫じゃない』



「じゃあ俺もいる」



『ええ!?』



そんなの……


授業遅れちゃうし!


なんなら私サボるつもりで……


あたふたしてると



「だってほら……ほっとけないだろ……!こんな姿見ちゃったんだから……///」



そう言う夏目くんは照れていて……


この人は____



『あはは!夏目くんってとっても優しいんだね!』



なんて綺麗な心の人なんだろうと思った____



_______



キーンコーンカーンコーン



本鈴が鳴る




『授業サボっちゃったね』


「だな」


『ごめんね、夏目くん』


「ん?なにが?」


『夏目くんも一緒に怒られちゃう』


「そんなの全然構わないよ」


『え〜?優しすぎるんだがっ!!』



だが……???



「……相坂が落ち着くまでいるつもりではいるけど///」



『え〜?ほんと優しいね〜夏目くん!』



2人、柵にもたれかかりながら話す



さっきから相坂の距離が近い


肩が触れ合うくらい____


女子とここまで近くで話すのは初めて____



いや



この前相坂と____





 『夏目くん不良じゃん〜』



そう言って、相坂は俺の方を見る




「そう言う相坂だって不良だろ」



そう、俺も言うと



『あはは!じゃぁ一緒だねッ!』



そう言って笑う



相坂は


さっきまで泣いていたのが嘘みたいかのように____



夏目「一緒にすんなよ……ッ」



眩しい____



『なっ!?夏目くんって結構言うんだねぇ!?w』



「?言わない方がいいのか?」



『いや!言ってほしい!夏目くんのご尊顔とそのイケボで色々言われたい!』


「ぷはっ!なんだよそれ!」



『笑うな〜!!』


「あははは!だって……そんな……おっさんみたいな事言うから……ッ」


『はぁ〜?私は現役JKですけど〜〜??』



優しい____



心の綺麗な人なんだなと思ったんだ____



転校生の夏目くん

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