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※首絞め、偏愛描写があります。苦手な方は、閲覧をお控えください。
自分の機嫌は自分で取る。俺自身それができるのが大人だと思ってるし、自分の機嫌で周りの人を振り回すなんてことしたくない。そんなの純粋に格好良くないし、誰にも迷惑なんてかけたくないから。
ただ俺も人間だから、我慢の限界というのは当たり前に存在するもので。降り積もった雪が雪崩を起こすように、感情の制御が効かなくなることがある。
佐「ねぇりょーた。ごめんなさいは?」
舘「あ゛っ、あぁ゛っさ、く゛っう゛、っだぁ、あっ、ん゛うっ」
佐「いやー、おれも我慢はしてたんだけどねぇ」
舘「あぅ゛っま゛っで、っ゛とまっ、っでぇ、んう゛っ、っはぁ゛あっ」
佐「やだ。言ったじゃん。涼太がちゃーんと理解るまでやめない」
俺が我慢の限界を迎えた、涼太の”悪い癖”は、別に今日に始まったことではないけれど、事の発端と言えば数時間前の飲み会でのことだった。
今日は二人でお世話になっているバラエティ番組の飲み会があって、俺は午後の仕事終わりに指定の居酒屋へと向かった。 後部座席に背中を預けて車窓の外をぼんやりと眺める俺の頭の中は涼太のことで一杯になっていた。仕事が互いに立て込んでいたため、顔を合わせることすらも久々のことだったから。
運転してくれたマネさんにお礼を言って車を降りると、冷たい夜風に肌を撫でられた。 その寒さから逃げるようにお店へ足を踏み入れると、温かくも乾いたような空気に出迎えられ、季節の存在を色濃く感じた。
仕事の都合上遅れると連絡を入れてあったため、もう宴がとっくに幕を上げているのは知っていたけれど、恋人がそこまで出来上がっているとは想像していなかった。 元の肌が白いから、健やかな肌は分かりやすく火照っていて、目元は酒に溺れたように蕩けている。
自分の中の黒い感情がふつふつと沸き立つのを理性で抑えながら、俺は懸命にいつもの笑顔を作った。
俺と涼太がそういう関係だってことはメンバー以外には明言していないし、バレると色々面倒だから。
しかし未だ俺の存在に、酒に酔い痴れた恋人は気が付いていないようで、苛立ちはさらに増していった。
そんな俺に勘付いたのか、タレントさんが気を利かせて涼太に声をかけてくれたものの返事はなく、全く聞こえていないかのようだった。
ほんと、なにしてんの。飲み過ぎんのやめろって言ったじゃん。
○「舘様!さっくん来たよ」
舘「ん、おかわり」
△「はいはい水飲んで」
俺の恋人は酒が大好きでよく飲む。それ自体は別に嫌じゃないし、好きにすればいいと思う。け ど問題はここからで、涼太は酔うと人に甘えるというか、誰彼構わず距離が近くなる癖がある。それが俺は気に入らなくて仕方がない。
そもそも涼太が甘えていいのは俺だけだし、いつもの皮が剥がれた涼太を他の人になんて見せたくないんだけど。飲み会まで制限するのは、俺達の仕事の都合上難しいって分かってるからしてないだけで。
今だってほら、恋人の俺がいるのに涼太は緩んだ表情のまま他の男に寄りかかっている。
取り繕っていたはずの感情がどんどん崩れていくのを感じながらも、俺は考えることをやめなかった。
はやく家に帰って涼太は俺だけのものだって理解らせたい。何にも分かってないんだから、ほんと。
本当は身体を縛り付けて監禁して、危ないものから守ってあげたいし、おれ以外何も必要なくなるくらい他のものを除外したいのに。 我慢してるのになんで涼太はそうやって他の男とくっついてるんだよ。 久々に合うのを楽しみにしてたのも俺だけだっていうの?いつもいつもなんなんだよ。
何でも許されるのなら、涼太に関わる全てのものを排除して、涼太の中を俺だけにさせたい。
過去に俺が生きた、俺とは別の記憶と感情が色褪せないままに再び心に湧き上がってきた。
今なら君の気持ちが痛いほど分かるよ。
○「さ、さっくん、大丈夫……?」
佐「え、あ、全然大丈夫ですよ!」
嘘。全然大丈夫なんかじゃない。あーもう連れて帰ろうかな。でも来たばっかりだし、流石に良くないかな。いやでも、あのままの涼太を放っておくわけにもいかないし。 普段は気高い猫様みたいな品格をもってるのに、今や健気で従順な犬のように尻尾を振って愛想を振り撒いている。
理性が懸命に本能と真っ黒い感情を抑制しているものの一向にそれが収まる気配はなく、いつまでも劣勢な理性の糸が今にも切れそうになっている。 そんな俺の目に映ったのは、いわゆる膝枕で眠りにつこうとしている、火に油を注ぐような涼太の姿だった。
理性の糸が切れる音がした、なんてよく言うけれど、俺の場合は音すらもしなかった。
気が付いた頃には涼太の真横まで足を進めていて、そこでやっと涼太は俺の存在に気が付いたようだった。
舘「あぇ、さくま、いつ来たの」
佐「帰るよ、涼太」
舘「え、なんで?」
困惑する涼太の左腕を無理やり掴んで、そのまま引き摺るようにして俺は店を飛び出した。言いたいことが山ほどあるのに、上手く言葉にまとまらない。 温度のない俺の声色に驚いたような表情のまま、涼太はだんだんと抵抗をやめておとなしくなった。 抱えきれなくなった俺のひりついた怒りが涼太に伝わったのかもしれない。まぁ理由なんてどうでもいいけど、好都合だ。
大通りで呼び止めたタクシーに涼太を乗り込ませてから続けて俺も乗車し、自宅付近の住所を告げた。
薄暗い車内で涼太の表情を横目で伺うと、怯えたようなぼんやりとした顔が目に映った。酒に浮かされていて上手く思考が回っていないんだろう。それでいて俺の真っ黒な感情をしっかり感じ取ってしまって、困惑しているような様子だった。
あー、かわいい。でも許せない。
どれだけ可愛らしい愛犬でも、躾はちゃんとしないとね。
靴を揃える余裕なんてものは皆無で、脱ぎ捨てたままに俺は涼太の手首を目一杯の力で掴んで寝室へと足を進めた。「痛い」だとか「やめて」だとか、背後から聞こえる言葉たちは全て無視をした。その微かに震えた、いつもより幾分か高く上擦ったような声色に思わず笑ってしまいそうになる。
さっきだけじゃない。今まで我慢してきた俺の苦しみを、涼太も同じだけ味わえばいいと思ったから。
大丈夫だよ。苦しんでる顔の涼太も、ちゃんと愛おしくて仕方ないから。
ベッドに投げ捨てるように乱雑に腕を引くと、突然の動きにバランスを崩したようで涼太はマットレスの上にうつ伏せに倒れ込んだ。 電気もつけなかったせいで暗すぎる部屋に、涼太の黒い上質なニットが背中に歪みを浮かべているのだけが見えた。 そしてすぐに俺は馬乗りになって身動きを封じさせてから自身の腰からベルトを抜き取り、纏めて頭上に上げさせた涼太の両手首に巻き付けた。
別に貰い物じゃないし、駄目になっちゃってもいっか。 準備してる間に逃げられちゃったら意味ないし。
抵抗の言葉を吐く隙もなく拘束された涼太は、瞬きを繰り返しながら動揺を顔に浮かべるだけだで暴れたりはしなかった。 恐れで固まっているのか、思考が回らず現状が未だ理解できていないのか。別にどっちでもいいけど。
身体を転がすようにして仰向けにすると、ふわりと乱れた黒い髪の奥で潤んで震えている瞳が目に入って、その瞬間俺の息は止まった。
待ってなにその表情、可愛すぎるでしょ。でもそういう顔、他の奴にもきっと涼太はすぐ見せちゃうんだもんね。涼太は俺だけのものなのに。ほんと、何も分かってない。
佐「舘様ぁ、なんで連れてこられたか、わかる?」
舘「おれ、ま、た、距離近かった、?」
佐「うーん(笑)、たいぶね」
舘「っ、あの、ごめn」
佐「だからさぁ、そろそろ躾ようかと思って」
舘「しつ、け、?」
佐「そう。今まで躾てなかった俺も悪いなーって。明日は俺も舘様もオフだし時間はたっぷりあるからねぇ。ちゃんと理解るまで、教えてあげる」
酔って温かだった空気が冷めていったのか、涼太は瞳を右往左往と泳がせながら従順に俺に押し倒されている。 理性はもう戻ってきてるっぽいし、まずは快楽に堕としちゃったほうが早いかな。
「動かないで」と命令した後にベッドサイドの棚から玩具やゴムなりを取り出して、ベッドシーツの上に置いた。ベッド自体が大きいから、多少邪魔にはなるかもだけど、それのせいで不便にはなったりはしないだろう。
俺の言いつけをちゃんと守って固まっている涼太は少しだけ頭を上げるようにして、俺の手元へ目線をやった。そしてその瞬間に、涼太の喉が分かりやすく上下したのを俺はちゃんと見ていた。
佐「期待してんの?」
舘「なに、するの」
佐「さっき言ったでしょー。それよりここ、もう柔らかいんだけど、なんで?」
意図的に解さないといけないソコはなぜかもう十分なほどに柔らかくなっていて、指摘するように指を一本沈ませるとそれだけで涼太は肌を紅潮させた。 前立腺を避けながら挿れた指を前後にぱたぱたと動かすと、吐いた息のなかに色が混ざり始めて、思わず口角を上げてしまった。
佐「ねぇ、答えて。なんで?」
舘「っはぁ、あした、休みだから、さく、ま、っと、するかと、思って」
佐「ふーん。したかったんだ。酷くされるの好きだもんね」
舘「んっ、さっく、ぅ゛、っは、っ゛ぁぁっ」
他の男にあんなくっついた後に抱かれようとするなんて、よっぽど乱暴なプレイが好きなのか、それとも自覚がなさすぎるだけか。理由は何であれ、ほぐす時間が省けたのはラッキー。
白い清らかなベッドシーツに浮いたように見える黒い”それ”を手にとって、冷たいローションをまとわせた。 指二本分程度の太さをした玩具を、待ちわびたようにひくついているソコへと沈ませようとしたその時、黙って俺を見つめていた涼太が声を上げた。
舘「っやだ、さく、ま」
佐「……なにが」
舘「それ、やだ、っ佐久間のが、いい」
なにそれかわいー!!いいよ〜、良く言えました!
……なんて言うわけもなく。普段だったらそうかもしれないけど、今の俺には一ミリも響かなかった。それどころか動きを制止されたことに苛立ちすら感じている。 直接的な表現をとことん嫌う涼太が、顔を真赤にさせてまでこんなこと言うなんて、珍しいし可愛いのは可愛いんだけどね。そんな可愛いお願いも聞いてられないんだよねぇ。今日は躾だからさ。
涼太の言葉を感情のこもっていない微笑みであしらってから、手に握った玩具をなかへと挿入させた。 先程の俺の指よりも質量のある”それ”に悦んでいる涼太を見て、今すぐ俺ので手荒く抱き潰したい欲に呑まれそうになった。
そんなことしたら涼太のお望み通りになっちゃうから、まだ絶対にしちゃいけない。
舘「あっ、ん、っあ゛っは、ぅ゛っん、っん゛あ」
佐「こんな玩具でも、気持ちいいんだ」
舘「っぐ、きもち゛、っよく、なっ、!!っ゛っあ゛」
佐「嘘はだめだよ。舘様」
言葉を遮るように最奥まで挿れきった”それ”の電源を入れると、涼太は大げさに腰を浮かせて身体を震わせていた。 生理的なものか目には大粒の涙が浮かんでいて、普段は見ることのないそんな姿に酷く欲を煽られた。 項垂れてはいなかったものの力が入り切っていなかった涼太のソレが徐々に膨張し始めて、思わず舌なめずりをしてしまう。
かわいい。こうやってどうしようもない欲に溺れるの、大好きだもんね。
自身の腹に付きそうなほど立ち上がった涼太のソレをわざと言葉で指摘しながら、先走りで濡れきった先端を指先でそっと撫でると唇を必死にかんで抑え込んでいた甘ったるい嬌声が漏れ出した。
舘「ああ゛っ、んっ、ま、って゛っん゛うぅ、さわっ、ないっで、やめっ、って、ぇ」
佐「あ、そうだ。玩具でイッちゃったら、もう二度としないからね」
舘「あ゛っ、んあっ、ぁ、なん、っで、っふ゛ぅあ゛っ」
佐「俺は他の子とするし、舘様もそうすればいいよ。嫌なら自分で我慢してねー」
舘「っん、むい゛っむり゛ああ゛っ、さ、ぅま゛っ、っめんなさ゛」
まだ俺のより細い玩具を突っ込まれてるだけなのに、こんなにどろどろになっちゃって。 紐で根本を結ぼうかとも思ったけど、こっちのが理解らせ易いかと思ってこっちにしちゃった。おかげで喘ぎ混じりに泣きながら謝る涼太も見れたし。
あー、これ俺が我慢出来ないかも。
自分の下腹部あたりにそっと目線を落とすと膨らみきったソコが布越しに見えて、自嘲に似た笑みがこぼれ出した。
そりゃそうでしょ。大好きで仕方がない恋人の痴態を目の前にして、襲いかかってないだけお利口だと思うね。
ぼんやりと熱に浮かされたまま涼太を追い詰めるように玩具を抜き差しすると、悲鳴にも似た嬌声が聞こえてきて、それに誘われるようにスピードを速めては、緩めていった。 強弱のあるその動きにもっていかれないように歯を食いしばって必死に耐えている涼太の表情を恍惚と眺めながら、淫らな水音に耳を傾けた。
舘「っは、もっ、むい゛だって゛ぇ、っああ゛、う゛っん、ぁ゛」
佐「さっきから『無理』ばっかじゃん。舘様、そんな無理ならもうイッちゃえば?」
舘「や゛らっ、やめっ゛っはぁ、ん゛っ、さぅ゛まっ、のほ゛しっ」
佐「へぇ。でも舘様はそんな大好きな佐久間のこと傷つけたでしょ?」
舘「あ゛っん、っは、っい、つ、だよ、ぉっ、ん゛ぅうっ」
佐「……やっぱり。あんだけ言ってるのに、自覚無かったんだ」
最奥をこじ開けるように限界まで抜いた玩具を突き刺して、暴力的な快楽を与え続けると涼太は意味のある言葉を喋らなくなった。 思考が色濃い悲しみを怒りで埋まっていく。やっぱり、なんで、どうして。様々な感情が混ざり合い、最終的には真っ黒な何かになって、誰にも飼い慣らせないような呪いに似た激情に移り変わっていく。
こんな酷い仕打ちを受けながらも健気に俺を求めている涼太に、思わず目眩がした。
なんでそんなに俺のこと好きなのに、いつも俺のこと傷つけるの?そんなに好きなら俺のことちゃんと分かってよ。俺の言うことぜんぶ聞いてよ。
佐「色んな人と距離が近いのも、酔って俺以外に甘えてるのも全部全部目障りなんだよ。何回言ったら舘様は分かってくれるの」
舘「あ゛っん゛、っは゛ごめ゛っなさ゛っい、ごめ、なさ゛っ、ぐ、ぁあ゛っ」
佐「俺達つながりが大事だから自由にさせてきたけど、こんなんならもう駄目だね。俺のいない飲み会には参加しない、飲み会じゃなくても絶対に酒は飲まない、いいね???」
舘「さっくま゛、っかひゅっ、まっ、で、、、っぐ、、、っひ、」
佐「今、約束して。じゃないと手離さない」
こんなのおかしい、って理性の欠片は言うけど俺にとっては何にもおかしくないし。
何も分かってくれない涼太に理解ってもらうには、これが最適解だっただけで。涼太は、一度した約束は絶対に破らない人だからね。こうすれば、俺も涼太も幸せになれる。
そんなことを思いながらも中々頷かない涼太に焦りに似た苛立ちが沸き立ち始めて、思わず手に込めた力を強めた。
早く、はやく頷けよ。『はい』って言えよ。
舘「っ、、ぅ゛、、さ、ぅ、っま、し、、っじゃ、、ぁ゛」
佐「ねー。早く頷かないと、死んじゃうね」
頭上で拘束していた涼太の手が大げさな程に震えているのが目に入った。 徐々に顔色が悪くなっていく恋人を冷めた顔で眺めながら、右手で涼太のなかをいい加減に掻き乱した。必死に俺に訴えかけるように見開かれた目が綺麗で、思わず見惚れてしまう。
あー、やっぱり俺涼太のこと大好きだ。このまま死んじゃっても、ずっと傍にいたいくらい。
でも罪人になったらアイドルはやっていけないし、ファンの子が悲しむこともしたくないから、涼太には死なれちゃ困るんだよねー。
そんな思いとは裏腹に強まったままの手の力は緩むことなく涼太の首を締め続けた。
そうしてやっと、僅かな動きだったものの、涼太は頷いてくれた。
そうだよ。だって、涼太は俺のことが好きなんだもんね。
手を首から離した途端に、水を得た魚のように涼太は深呼吸を繰り返した。そんな姿を横目に、激しくしている最中に誤って抜き取ってしまっていた玩具に再び手を伸ばすと、突然涼太の荒んだ声が飛んできて俺は目を見開いて驚いた。
舘「っ馬鹿なのか、お前……俺のこと殺すつもりかよ」
佐「…………は???」
舘「首なんて締めるもんじゃないんだよ。……もう帰らせろ、手のこれ解け、っ゛っあ゛!!?」
佐「ほーんと、馬鹿なのは舘様のほうだよね」
溜まりきったフラストレーションのせいで、目蓋が痙攣した。 そのまま涼太を睨みつけるように穴が空くほどに見つめて、立ち上がったままだったソコを抜くと快楽に従順な身体は一気に溺れていった。 さっきまで怒ってたはずなのにね。なんだか可哀想に思えてくるほどに、愛おしい。
先程まで意識的に避けていた前立腺を潰すように震える玩具で刺激を与えると、再び涼太の瞳には水溜まりが出来始めていた。
佐「そんな『馬鹿』なんて言えちゃうくらいなんだ。だったら早くイッて終わらせればいいよ」
舘「あ゛っは、む゛っあ、ごめ゛っなさ、あ゛、っやら゛いき゛たくなぁ゛っ」
佐「もー、好きなのか嫌いなのかどっちだよ(笑)」
舘「っやら゛、いく゛っい゛く゛、ああ゛っんにゃ゛、い゛っちゃ゛っっ゛」
自ら果てるなと言っておきながらも、手の動きは完全に絶頂へ導いている他無かった。 快楽を逃そうと必死になっているのか全身を震わせて頭を振っている涼太の下腹部を押すように触れると、それだけで腰が痙攣した。
あー、はやく挿れたい。玩具なんかじゃなくて俺でぐずぐずになってほしい。もっと可愛い顔、たくさん見せて。
佐「俺のこと好きなんでしょ?じゃあ頑張って我慢して」
舘「あ゛っあっ゛、む゛いっむい゛、い゛っちゃ゛あ゛っっ゛〜〜゛」
あーあ。駄目だったか。そう思ったのもつかの間のことで、俺は目の前の光景が想像していたものと違って驚いた。そしてすぐに納得して、俺は顔を歪ませて笑った。 なるほどね、ちゃーんと我慢したんだ。 その証拠に身体がいつまでも震えたままで、涼太は延々と生半可な声を漏らしている。
佐「だてさまぁ、出さないでイッちゃったね」
舘「ぁ、ぅっ、ふっ、っは、さくっ、ま、っごめ゛、なさっ」
佐「いーよ。ちゃんとここ、我慢できたんだから」
そう言った声色は先程までのものとは似ても似つかないもので、自分自身でも驚くほどに甘ったるく柔らかかった。 そんな些細なことを不思議に思っていたら、目の前の恋人が泣き出すもんだから再び驚くことになった。
ほんとは人が泣いてるのあんまり得意じゃないんだけど、涼太の泣き顔はこの上なく大好きなんだよねぇ。
だからいっぱい泣いて、笑って、困って、悦んで、苦しんでほしい。もちろん、俺の前だけで。
舘「ごめっ、ぁさ、っさくっま゛、ごめ、な゛っさぃ、ゆる゛ひてっ゛」
佐「いーい?ちゃんと理解った?」
舘「わかった、っからぁ、きらいに、ならない、っで」
佐「嫌いになる訳ないじゃん。ずっと涼太は俺のものだよ」
舘「あへ、っなまえ、やっ、と、よんでくれた」
抱きしめるようにして頭を撫でてやると、涼太は目を細めて喜んだ。名前を呼ぶだけでこんなにも幸せそうな顔をするなんて、ほんと罪深いやつだ。
でも良かった。躾した甲斐があったよ。こんなにどろどろになった瞳でも、俺のことだけをちゃんと捉えてる。きっと思考はもう蕩けているんだろうけど、俺でいっぱいになってるはず。
佐「涼太、ご褒美あげる。何してほしい?」
舘「玩具じゃなくて、さくまの、はやくほしい」
佐「りょーかい。いーっぱい褒めてあげる。俺だけの涼太だもん」
涼太。俺のせいでダメになっちゃうくらい、好きでいてね。