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入学式高校で偶然に会ったのは、小さい時の面影を何処か残していたクラスメイトだった。
「もしかして涼太?」
「久しぶり翔太くん」
思い切って話し掛けたら、やはり涼太だった。
幼稚園では一緒だったけど、小、中学校は学区外で別れ別れとなり、高校になって偶然の再会に嬉しくなってしまった。
「お前って普段何してんの?」
何も考えず流れで聞いた。
すると、一瞬辛くくもった顔表情になった気がした。
「ワタシは華道漬けです」
思い出した。
こいつの家は、華道しかも本家の家元の一家だった。
時期に跡をって感じなんだな。
「なぁ…たまには遊んだりしたくならねえの?」
「少しあるかな」
その笑顔が作られた感じに見えて、こっちまで辛くなりそうだった。
入学式が終わり、寮の部屋を案内された。
聖桜学園では、月の賃金により寮の部屋がグレードがアップする。
つまり、ホテルみたいな感じ
当然涼太は、グレードが高い一人部屋なのだろう。
俺は、一人部屋だけどまあまあのグレード
シングルファザーに育てられたけど、父親が結構なエリートで仕事漬けだったから、私生活と子育てについてはダメだったけど、給料はよかったので、生活にはなんの不自由もなかった。
母親は仕事人間の父親に愛想をつかせて出て行った。
お涙ちょうだいテンプレートのよくある話
家も一人、寮も一人
一人なんて慣れているけど寂しい。
入学式から月日は流れ、生活にも慣れ始めていた。
宮舘も同じクラスではあったが、
この学園の【姫】として選ばれ有名となり、時の人となった。
あの幼馴染の涼太が、段々遠くなって行く感じがしてしまった。
「宮様〜」
「宮様だ〜」
「宮様が微笑んでくれた」
歩けば歓声が飛ぶ
「宮様とクラスメイトで良かったー」
たまに
「お前って、宮様と知り合いじゃなかったっけ」と最初はよく聞かれたが、スルーしてたので今では自然と聞かれなくなった。
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