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調べてもなんの手がかりも得られないまま私の体調は日に日に悪化していった…
霊夢「っ、今日は頭、か」
毎日体の至る所に痛みが走る
昨日は胸の辺り
今日は頭痛のようだ
それでも動ける間は調べることをやめるつもりはない
抗うと決めたから
霊夢「最後まで諦めないわよ私は」
最近の霊夢はどんどん体調が悪化している
それでも調べることをやめない
心配でたまらない
いつ倒れてもおかしくないのに
霊夢の意地なのだろう
嫌という程伝わってくるのだ
霊夢「うっ…」
魔理沙「霊夢!?」
霊夢「はぁ、はぁ…」
魔理沙「霊夢、今日は休んでろ」
霊夢「でも…」
魔理沙「今日は私1人で調べるから」
霊夢「…わかったわ、お願いするわね」
紫達も手を尽くしてくれているが進展がない
魔理沙「どうしたらいいんだ…」
???
怨霊「だいぶ弱ってるね~」
怨霊「ふふっ、あと5日だよ?」
怨霊「ちょっと強めてみようかなぁ♪」
怨霊「えい♪」
霊夢「っ!?」
霊夢「うぅ…!」
魔理沙「霊夢?」
霊夢「あ、が、うぅ…!」
魔理沙「霊夢!」
霊夢「あ、ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!」
???
怨霊「アハハハハハハハ!」
怨霊「いいねぇ、もっと苦しんでよ♪」
怨霊「博麗霊夢、絶対にお前を」
霊夢「・・・。」
魔理沙「霊夢、霊夢!」
魔理沙「なんでだ、なんでこうなるんだよっ!」
魔理沙「なんでいつも、私は…」
魔理沙「そっか」
魔理沙「私のせいだ、それで霊夢は…」
霊夢「それ…は…違う…わよ…」
魔理沙「霊夢!?」
霊夢「私は…」
魔理沙「っ!」
霊夢「アンタ…だって…そう…でしょ?」
魔理沙「あぁ、そうだよ!」
魔理沙「でも、でもっ!」
魔理沙「霊夢は何も悪いことしてないじゃないか!だったら私のせいだって思っちまうじゃないか!」
魔理沙「なんで、お前ばっかりこんな目に合うんだよ…」
魔理沙「博麗の巫女だからか…」
魔理沙「おい怨霊…」
魔理沙「どこにいるか知らんが聞けよ」
怨霊「!?」
魔理沙「こいつは、霊夢はな…」
魔理沙「博麗の巫女だけど1人の女の子なんだ」
魔理沙「人間なんだ」
魔理沙「私の全てなんだ」
霊夢「!」
魔理沙「だからもし奪うのなら」
魔理沙「お前を…」
怨霊「ふふっ…」
霊夢「うっ!?」
スッ…
魔理沙「!?」
怨霊「そういう反抗的なの嫌いじゃないよ?」
魔理沙「お前…!?」
怨霊「そう、怨霊は私だよ♪」
怨霊「でも今の言葉はちょっとイラッと来たね~」
魔理沙「っ!?」
怨霊「たかが魔法使いに何が出来る?」
怨霊「博麗の巫女をも苦しめた私に勝つことなんてできるのかなぁ?」
魔理沙「・・・。」
怨霊「アハハ♪黙っちゃった?」
魔理沙「そうだな、お前の言う通りだ」
魔理沙「私は霊夢程強くないしあいつと勝負して1回も勝ててない」
魔理沙「でも、それでも」
魔理沙「私は決めたんだ…」
怨霊「!?」
魔理沙「たとえ弱くても、死んだとしても」
魔理沙「大好きな霊夢を守れるならどうなってもいい」
魔理沙「そのくらいの覚悟がなきゃダメなんだ!」
霊夢「魔理沙…」
怨霊「ふーん、いいね」
怨霊「気に入ったよ、君のこと」
怨霊「名前は?」
魔理沙「霧雨魔理沙だ」
怨霊「魔理沙ね…」
怨霊「明日まで待ってあげる♡」
魔理沙「は?」
怨霊「今日はその巫女の中からいなくなってあげるよ」
怨霊「明日博麗神社に行くから、その時に」
レイマリ「っ!?」
怨霊「そういうわけで、じゃあね♪」
怨霊「せいぜい頑張ってよ?」
魔理沙「・・・。」
霊夢「魔理沙…?」
霊夢「!」
魔理沙は…震えていた
禍々しいオーラを放っていたのだ
思い出してみれば声も少し震えていたような気がする
霊夢「魔理沙、ありがとう」
魔理沙「霊夢、ごめん」
霊夢「え?」
魔理沙「私の発言でお前を殺してしまうかもしれないだろ?」
魔理沙「アイツの目は本気だった」
魔理沙「最後の言葉を聞いた時は恐怖で頭が真っ白になったんだ」
魔理沙「それに明日お前が死んでしまうと思うと尚更怖くて…っ、泣」
霊夢「魔理沙…」
霊夢「今は何も言わなくていいから…」
霊夢「だから泣いていいわよ」
魔理沙「っ!」
魔理沙「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
魔理沙「ごめん、ごめんなぁ!」
魔理沙「う、うぅ…!」
霊夢「・・・。」
私だって魔理沙を
霊夢「紫、話があるの」
紫「何かしら?」
私はさっき起こった出来事を全て伝えた
紫「それで魔理沙は?」
霊夢「疲れたみたいだから寝てるわ」
紫「そう」
霊夢「それと、ごめん」
霊夢「最後まで迷惑かけて」
紫「あなたの覚悟はわかったけど…」
紫「きっと魔理沙は」
霊夢「ええ」
霊夢「でも大丈夫よ」
霊夢「これも、私の覚悟だから」
紫「!」
紫「(なんであなたは…)」
紫「(私だって貴方に死んで欲しくないのよ…?)」
霊夢「すぅ、はぁ―」
翌日…
AM 6:00 紅魔館
魔理沙「ん、んん…?」
魔理沙「まずい、寝すぎた!?」
霊夢「おはよう、魔理沙」
魔理沙「霊夢…」
霊夢「約束の日になっちゃったわね」
魔理沙「…霊夢、私と勝負してくれ」
霊夢「私もそう言おうと思ってた所よ」
それから私達は勝負をした
スペルを使って、使わない戦闘もした
それでも霊夢にはあと一歩及ばなかった…
奴に勝てるのだろうか
いや、勝たなきゃいけないんだ
霊夢より弱くても関係ない
あいつを守るって決めたんだ
魔理沙「霊力は大丈夫か?」
霊夢「ええ、早苗に協力してもらって何とかね」
霊夢「魔理沙こそ魔力は大丈夫?」
魔理沙「あぁ、アリスとパチュリーに頼んだから大丈夫だ!」
レミリア「っ、」
咲夜「お嬢様?」
レミリア「何度視ても変わらないわ」
レミリア「霊夢が死んでしまう運命…」
レミリア「どうか」
霊夢「…これ、魔理沙にあげるわ」
魔理沙「御札にこれは…」
魔理沙「指輪?」
霊夢「…お揃いよ?」
魔理沙「えっ…///」
霊夢「それと」
霊夢「大好きよ、魔理沙」
魔理沙「っ、私も大好きだぜ霊夢!」
魔理沙「あいつに勝ってこの指輪も持って帰ろうな!」
霊夢「ええ!」
霊夢「・・・。」
霊夢「…行きましょうか」
魔理沙「おう!」
~To Be Continued~
12話終了です
次で最終決戦に決着が…?
次もお楽しみに!
コメント
11件
学年末が終わったので、見に来ました!最近本当に時間が無くて…見るのが遅れてしまってすみませんm(_ _;)m 次の話楽しみにしてます!
んー、怨霊○ね♡(( なんか東方地霊奇伝に似てる……? おぜうの能力はあんまり明らかになってないんだよね………🤔 でもおぜうが歩くとか、そのおぜうの行動によって運命は変わる……?みたいな、そんな感じらしいよ。