この作品はいかがでしたか?
14
この作品はいかがでしたか?
14
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
夜、僕は地下に帰っていた。
自分「これで一息つける。」
かなり疲れた、帰り道には何も無かったが、時間が掛かった。だが、これでゆっくりとできる。
が、そういう訳には行かないようで、
ヒイロ「ねぇ、少しいい?」
自分「なんだ?疲れたんだが。」
ヒイロ「今回の任務はあんたの組織加入の確認でもあったの。」
自分「そうだな?」
ヒイロ「で、その結果をボスが直接伝えるから、奥の部屋に行って。」
自分「はぁ。」
ボスが直接伝えるのか、姿を見れるのはいいな。
自分「今すぐか?」
ヒイロ「当たり前でしょ!」
ヒイロ「ボスが長く待てるわけないでしょ?」
自分「そうか。すぐに行く。」
少しぐらいゆっくりさせて欲しいものだ。
が、期限を損ねるのもアレなので行くしかない。
コンコンコン
扉をノックする。
???「入っていいぞ。」
女の声が聞こえる。
ボスは女か?それとも側近か。
自分「失礼しまぁす。」
ガチャッっと扉を開ける。
自分「お前が、ボスか?」
入って早々に、僕は聞く。
???「そうだな。」
???「そうとも言えるし、違うとも言える。」
随分曖昧な答えだな。訳が分からない。
自分「その答えはどっちなんだ?」
???「説明は後にしよう。」
???「先に、お前の加入の結論を話そう。」
自分「そうして貰えるとありがたい。」
早く部屋に戻りたいし、先に話してもらいたい。
???「とっ、その前に挨拶がまだだったな?」
???「私は妃海、革命軍のボスだ。」
ヒナミ「よろしく頼む。」
自分「あぁ。で、僕は合格か?不合格か?」
ボスにしては、強そうに見えないな。
ヒナミ「結論から言うと、お前は」
「組織には入れない」
自分「そうか。」
ヒナミ「それだけか?」
自分「?」
他に何かあるのだろうか?
ヒナミ「お前は強いから、てっきり力でねじ伏せてでもくるかと思ったんだがな。」
自分「別に、ここに入りたいのは都合がいいからだ。入れないならそれでもいい。」
ヒナミ「そうか。」
まぁ。入れないのは面倒だが仕方ない。
ヒナミ「組織には入れれないんだがな、」
ヒナミ「お前には対等な立場として同盟を提案したい。」
自分「同盟?」
自分「僕の方が弱いと思うが、対等な立場なのか?」
ヒナミ「確かに、数はこちらが上だ。」
だが、と妃海は続けた。
ヒナミ「戦闘面、体力面、防衛面、索敵、どれにおいてもお前は1組織となんの遜色もない。」
ヒナミ「最早、お前はレオンという組織なんだよ。」
なるほど。僕は組織規模の強さなのか、数では勝てても他で負けるから対等な立場なのか。
自分「僕が、同盟を拒絶したらどうなる?」
ヒナミ「何もしないさ、ただ、出ていってもらう。」
自分「始末しないのか?」
理由は分かっているが念の為に聞くべきだろう。
ヒナミ「もし始末するとして、倒すことは出来るだろう。だが、その場合、こちらの損害もかなりのものになる。学園との戦争前に問題は避けたい。よって始末しない。」
自分「なるほどな。」
やっぱりか、学園との戦争をするようだ。
面倒なことになりそうだ。
自分「まぁ、同盟は受け入れさせてもらう。」
自分「よろしく頼む。」
ヒナミ「こちらこそ、よろしく頼むよ。」
自分「で、さっきのボスとも言えるし違うとも言えるってのはどういうことだ?」
ヒナミ「それはだな、私はボスの頭脳なんだ。」
ヒナミ「ボスは能力はすごいんだが戦略となると子供でな。」
ヒナミ「敵を誘導して裏から殴るー」
ヒナミ「真正面から潰すー」
ヒナミ「なんて、幼児退行するんだ。」
だからボスであって、ボスでないのか。
ヒナミ「それに、みんなは私をボスだと思っている。だから、どちらとも言えるんだよ。」
自分「なるほどな。」
自分「じゃあ、僕は戻る。」
ヒナミ「あぁ。それと、明日は少し用がある。」
自分「用?なんだ。」
どんな事かと聞き返すと、
ヒナミ「式典だ。」
と、妃海は口角を上げて答えた。