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🩷「なんかさ」
ぽつりと呟く。
🩷「刺し身、食べたい」
💛💚(……猫だ)
💚「出前、取る?」
🩷「いいね!!それ!!」
ぱっと顔を輝かせる。
その様子に、またしても——
💛💚(あぁ…かわいい……)
しばらくして。
ピンポーン、とチャイムが鳴る。
届いたばかりの刺し身を前に、
佐久間は目をキラキラさせていた。
🩷「いただきまーす!」
ぱくっ、とひと口。
🩷「……っ!!」
目を見開く。
🩷「なにこれ!!」
🩷「いつもより美味しく感じる!!」
夢中でもぐもぐ食べる姿。
頬を緩めながら、幸せそうに頷く。
💛💚(……やっぱりかわいい)
💛「ほら、たくさん食べな」
🩷「うん!!」
無邪気な返事。
その一つ一つが、妙に刺さる。
──────────────
🩷「ふぁ……」
食べ終えたあと、
ふわりとあくびをする。
🩷「お腹いっぱいになったら、眠くなってきた……」
目をこすりながら、ぐったりとソファに沈む。
💚「少し寝たら?」
💛「片付けはこっちでやっとく」
🩷「え、いいの!?」
ぱっと顔を上げる。
🩷「二人とも優しいな〜」
🩷「じゃあ……少し甘えちゃおうかな」
そのまま、くるりと身体を丸める。
──────────────
しばらくして——
🩷「……むにゃ」
静かな寝息。
ソファの上で、無防備に眠る佐久間。
耳はぺたりと力なく下がり、
しっぽも、ゆっくりと揺れている。
その光景を前に——
💛💚(……)
思わず、息をのむ。
💚「……とりあえずさ」
小さく、口を開く。
💚「語ろうか」
💛「……そうだな」
テーブルに向かい合う。
💛💚「乾杯」
小さくグラスが触れ合う音。
💚「ねえ」
視線は、ずっとソファの方。
💚「なにこれ可愛すぎでしょ」
💛「……それな」
短く同意する。
💛「こんなの見せられたら」
💛「……どうなるか、わかってるだろ」
低く、呟く。
そして——
岩本はそっと、片方の耳に触れる。
🩷「……んっ」
ぴく、と反応する耳。
💚「ひかる」
💚「抜け駆けは、許さないから」
そう言いながら、もう片方の耳に手を伸ばす。
🩷「…ふぁっ……んっ」
わずかに、表情が緩む。
💚「……っ」
思わず、手を止める。
💚「だめだ……」
💚「これ以上は、まずい」
💛「……」
ゆっくりと手を離す。
理性を、必死に引き戻す。
けれど——
視線は、離せない。
愛おしい寝顔。
触れれば壊れそうな距離。
💛💚(……危ないな、これ)
互いに同じことを思いながら、
ただ静かに——
その寝顔を見守り続けた。
つづく。