「ちょうど良かったよ。黒藤、実はお前に聞いておきたいことがあったんだ」
歩きだしてすぐに、信二が言った。
「あら、それは、みんなと情報共有しなくていいことかしら?」
がしゃり、と赤いランドセルを揺らして、舞夜が小首を傾げた。
「ああ、さすがにあの場では聞きづらかったんでな……」
皮肉げな笑みを口元に浮かべ、それから思いのほか真剣な表情を作って、
「みんなの死因について、お前はどれだけ把握しているんだ?」
彼は言った。
「お、おい、そんなこと聞いてどうするんだよ」
確かに、それはみんなの前では聞きづらいことだっただろう。誰も、自分の死に方など知りたくはないからだ。それに、そもそも、そんなことを聞かなければいけない理由の方がないのではないだろうか。
「やっぱり、早峰(はやみね)くんが一番にそれを聞いてきたのね」
けれど、舞夜は、まるで予想していたかのようにうな**************
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