「昔の僕……かぁ」
先ほど舞夜に言われたことを、考えてみる。
小学生の頃の自分は、いったい、どんなだっただろうか?
いや、そもそも、自分自身の考える自分と、他人から見える自分とでは、やはり多少のズレはあるわけで……。
「いきなり、昔の僕に戻れ、とか言われても困るなぁ」
などと愚痴りつつ、進夢は自宅に帰りついた。
「うわぁ……、懐かしいな」
一五年ぶりに見る我が家は、やはり、なんとも言えない感慨があった。
少し古ぼけた木造の一軒家は、彼が生まれてから十二歳まで過ごしたなじみ深いものだった。引っ越した先の家は新築で綺麗ではあったのだけど、進夢はこの家の古い木の香りが好きだった。
「あら、進夢ちゃん、今帰り?」
家の前でぽっかーん、と立ちつくしていた彼に、近所のおばさんが話しかけてきた。
「あっ、えっと、こんにちは」
慌てて挨拶。それから、急いで名前を思い**************
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