テラーノベル
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「はぁ…めんどくさ。」
現在高校二年生。
今日も高校に行くために歩く。
大抵私の行く時間はうるさい。
とりあえず耳栓をする。
「キャー!」
「ははは、よく喉枯れないなぁ…」
半分呆れてこっそり校舎内に入りに行く。
我が校の誇る生徒会を見てもいくら美形でもそんなにキャーキャー言う必要がないと思う。
さっさと教室にはいって所謂ヒロイン席とやらに座る。
どうせやることがないのでいつも持ち歩く本を読むことにした。
なんだかんだホームルームは終わり、授業をなんやかんやで過ぎた。
「昼休みだ…しゃけおにぎりでも買ってどっかの教室で食べるかな…」
なんて呟いて購買へ行く。
案の定…人はたくさんいた。
買われる前に買おうと思い、人の隙間をするすると抜けておばさんの前に行く。
「これください。」
「はい、300円ね。」
おにぎりとジュースを買ってまた同じように人を避けて離れた。
いや、離れようとした。
「…誰ですか?」
腕を捕まれたので振り返ると、女たらしで有名な奴がいた。
「ねぇ君、LINE交換しない?」
「あ、すいませんそういうのお断りしています。さようなら。」
めんどくさいので振り切って走る。
めんどくさいのに捕まりかけた…
というかなんだよあの顔。ブサイクすぎないかな?
どうやって引っ掛かるんだよ。
なんて思いながら来たのは一階の端にある空き教室。
「んー…また来ちゃった。まあいっか。」
買ってきたおにぎりをほおばりながらこれからのことを考えた。
「…まあいいや。ゆっくり、やっていこう。…優秀な後輩もいるし。」
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