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こちら以下の要素が含まれます!
オリキャラ、オリジナルストーリー、既存キャラクターとの恋愛、既存キャラクターの解釈違いの可能性etc…
苦手な方はUターン!
大丈夫な方はどうぞ!
オリキャラのプロフィール知りたい方はぜひ第0話をご一読ください!
前回のあらすじ
鬼殺隊に入る前の真城。鬼舞辻無惨の行方を追うべく、鬼に会いに行くと、子供がピンチ!
怒りのままに鬼をバラバラに、助けたはいいものの、煉獄と遭遇!質問攻めをされ、折れて蝶屋敷へと行くことに!
気になる方は第1話を読んでください!
(どうしてこうなった…?)
あれから、蝶屋敷へ向かう為、煉獄杏寿郎という男と歩いて向かっていた。だが…。
それに街の中を堂々と…。
蝶屋敷へと向かっている頃、街を歩いた方が早いと煉獄に言われた真城は、自分は森を通った方がいいと頑なに嫌がったのだが…。
(煉)「では、俺の羽織を!そうすれば、多少バレずに済むだろう!」
(真)「そういう問題では…うわっ!」
と、有無を言わさずに着せられ、腕引かれ街の中へ入ってしまったのだ。
(街…、この賑わい、多くの人の気配、否が応でも思い出す…。だから嫌だと言ったのに…。)
真城はできるだけ、周りを見ないようにしていた。頭の中に嫌な思い出が蘇る。
(たす…、……嫌だ…。お…さん…。)
(真)「…!?…うっ、おぇ…。」
真城はその場で膝をつき、吐き気に抗っている。急に膝を着いた真城を見た煉獄は駆けつけ、背中に手を置こうとする。
(煉)「…!?どうした?具合が悪い…。」
声を荒らげる。伸ばしてきた煉獄の手を叩き、ギッと睨みつけた後、我に返り立ち上がる。
(真)「…お前が気にする事じゃない。早く先を急ぐぞ…。」
(煉)「いや、すまない。出過ぎた真似をした。すまないが少し休んでもいいだろうか。ここの所歩き詰めだ。少し疲れてしまってな…。」
眉を下げて笑う煉獄を横目に、真城は少し歩いてため息を着く。
(嘘をつけ、今まで顔色一つ変えずに歩いていた男が何を今更、だが…。)
そう見えるだけで実は疲れていたという可能性もあるため、渋々頷いた。
(真)「では、お前は飯でも食ってこい。私は外で待つ。」
そういうと煉獄は太陽のように明るい笑顔を向けてくる。
(煉)「そうか!ありがたい。だが、もう夜だ!宿をとろう!君もたまには綺麗な場所で眠りたいだろう?…、いや!俺が泊まりたい!いいだろうか!」
(真)「はぁ…。好きにしろ。」
そういうと、煉獄に連れられて宿に泊まることになった。 久々の室内。警戒はしていても、妙に心地がいい。
それにしても…。
(真)「食事くらい静かに出来んのか?お前は…。」
(煉)「むっ!うまい物はうまいからな!仕方あるまい!」
(真)「はぁ…。」
大きなため息をつくものの、久々の誰かと過ごす夜に心が穏やかになる。
真城は窓の縁に座り、夜を静かに照らす月を見ていた。
(男は好かないはずなのにな…。こいつの笑顔を見ると少しだけ、太陽に照らされたように心が温まる。全く、この男と出会ってから、おかしな事ばかりだ。)
そう心で呟きながら、心を落ち着かせていれば、いつの間にか食事を終えた煉獄が、酒を持って話しかけてきた。
(煉)「君も一杯どうだ?」
(真)「…酒は好きではない…。」
(煉)「そうか…。」
(真)「…だが、今日は気分がいい。こんな静かな夜くらい飲んでもいいかもしれないな。 」
煉獄はその言葉を聞くと優しく微笑み酒が入った盃を真城に渡し、乾杯をする。
特に会話をするでもなく、ただ舌に酒を踊らせ楽しむ…。そんなひと時を過ごしていれば、ふと、真城が口を開いた。
(真)「久しく忘れていた。誰かとこうして過ごす夜を…。今までずっと、一人で旅をしていたのでな。」
煉獄は黙って真城の言葉を聞く。
(真)「鬼は通常、人間の頃の記憶を無くす。しかし私は記憶を無くすことなく鬼となった。それが無惨によってのものなのか、私が逆らう力が強かったのかは定かではない。でも、だからこそ余計に無惨が憎い、自分が憎いんだ。」
自分の手を見る。何かを思い出しながら、ゆっくりと自分の手で拳を握る。血が出るほどに力強く、ゆっくりと。
力を抜けば、その傷は一瞬の内に治っていく。何かを諦めたようにだらりと腕の力を抜く。
(真)「なぁ、私は醜いだろう。」
真っ直ぐな目で煉獄を見る。
(煉)「……。君がどういう経緯で鬼となり、何をしてきたか、どんな想いで今まで過ごしてきたのか、俺は知らない。だが、共に旅をする中で人を助け、助けたものに心から微笑む姿は、美しいと思った。俺から見た君は美しいと思うぞ。」
(真)「……そうか…。お前にはそう見えるのだな。当たり前か、私は、私の事一切お前に話していないのだから。」
(煉)「あぁ、俺は君の名前すら知らないからな。」
少しの静寂。真城が酒をひとくち含み、喉を鳴らす。そして、ゆっくりと口を開いた。
(真)「……真城」
(煉)「…ん?」
(真)「私の名は真城という。真実の真に城で真城。苗字は無くした。好きに呼べ。」
(煉)「…!…真城。わかった。これからはそう呼ぶ。俺の事も好きに呼んでくれ。」
(真)「では、声のでかいうるさい男と…。」
(煉)「!?あ、それは、その…。」
(真)「あはは!冗談だ。煉獄と呼ばせて頂こう。」
(煉)「君の事だ、本当にそう呼ばれると思ってしまったぞ!ぜひ!そう呼んでくれ!」
こうして、静かな夜に、笑い声が少し響かせ、夜を過ごした。
それから、蝶屋敷につき、煉獄が言っていた鬼を連れた少年とその妹と出会い、鬼殺隊の上司であろう男と会い、無事に入隊する事となる。
(まぁ、当然の事だが、いいようには思われていなかったが…。)
鬼殺隊に入隊した後、住む所がない事を煉獄が御館様に話すと、一つの屋敷を用意してくれるということで真城はそこで暮らすことになった。
そして一匹の鎹鴉。
(名前は何にしよう。うぅ〜ん。)
悩んでいれば、池で水浴びをする姿が目に入る。
(真)「雫…。雫はどうだ?」
(雫)「しずく、しずく!」
そういうと真城に擦り寄ってくる。
こうして、鬼殺隊へと正式に入隊が決まり、鬼殺隊として鬼を狩り、無惨の情報を聞いていた。
(真城)「待っていろ、無惨!必ずお前を見つけて、この手で葬ってやる!」
そして時は戻り、現在。
真城の屋敷では、炭治郎、善逸、伊之助、禰豆子が集まっている。今日は非番だと言うことで、お互いが無事に任務を終えた事を祝す事にしたのだ。
という事で、今回はここまで!
長々また長々となってしまいましたが、ご一読ありがとうございました!
いやぁ、書くのが楽しい!
心を少し開くようになった真城ちゃん。
そんな真城ちゃんが、かまぼこ隊のみんなとパーティーをするらしいですね〜。
可愛いなぁ〜( *´꒳`* )
次回もお楽しみに!