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しょぴ絶対可愛いじゃん 阿部ちゃんの行動力凄いわ💚
攻めのあべちゃん💚エグい💚
あべちゃんはメンバーの行動ちゃんとわかってるね💚
スカートの裾をつまみ、阿部ちゃんが俺の屹立を扱いている。
裾にあしらわれた可愛らしい幅広のレースの下に、最も似つかわしくない男性器が勃ち上がっているのを俺は直視できなくて目を逸らした。
しかし、逸らした視線の先にも白いニーソックスが眩しく飛び込んでくる。ソックスの先にはストラップの付いた、黒光りする丸っこい可愛らしい革靴。そのストラップ部分にも、小さなリボンが付いていた。
今俺は、全身、女の子の可愛らしさを詰め込んだパッケージングをされている。
どうしてこんなことになったのか。
話は数時間前に遡る。
💚「ねぇ、翔太、この間、佐久間たちと飲みに行ったってホント?」
💙「え……。あ、うん…」
💚「酔っ払った佐久間に何されたの?」
💙「や……あれは、不可抗力っていうか…」
💚「随分、難しい言葉知ってるね。覚えたての言葉繰り返し使うの、ホント可愛い」
可愛い、とは言いながら、目の奥がちっとも笑っていない。
阿部ちゃんはふん、と鼻を鳴らした。
💚「翔太は誰のものだっけ?」
💙「阿部ちゃんのもの」
即答する。
即答して、なんとか機嫌を取ろうとしたけど、俺の答えは半分正しくて、半分間違っていたみたいだ。阿部ちゃんには煽られたように感じられたらしい。
💚「わかってるくせに、どうしてキスとか許すの」
💙「だからあれは佐久間が急に……んっ…」
激しく唇を吸われた後、頭からつま先までの、可愛らしいロリータファッションの服を手渡された。
💚「色が白くて可愛いから、本当のお人形さんみたい」
💙「やだよ、恥ずかしい…」
スカートが広がるのを押さえ、被されたウィッグの横髪でできるだけ顔を隠す。
阿部ちゃんは、わざわざこの日のために出張でスタイリストさんやメイクさんまで頼んでいた。彼女らは俺を可愛らしく仕立て上げると、すぐに帰って行った。そして、入れ替わりでやって来たカメラマンが、俺の姿を何百枚も撮影した後で、写真データは阿部ちゃんに送ると言って帰って行った。
変身前から見ていたスタイリストさんたちは誤魔化せないとしても、カラコン入れて、女子メイクで、一言も話さなかった俺を、あのカメラマンにだけにはバレなかったらいいなと心の底から願っている。
💙「ねぇ、もう着替えていいでしょ?」
おそるおそるお伺いを立てると、阿部ちゃんはダメに決まってるでしょ、とぴしゃりと言った。
💚「むしろこれからが本番」
💙「だって写真…」
💚「ヤるところ動画に撮るって選択肢を排除したのは、俺の温情だけど?」
💙「……そんな選択肢があったの」
絶句して、思わず阿部ちゃんの可愛らしくも冷たい表情を見た。
💚「翔太に問題です。このスタジオはあと1時間ほど使えます。俺たちは何をすると思いますか?」
💙「やだ……」
喉の奥が張り付いて、言葉が出ない。
俺は今、普段は温厚な阿部ちゃんの、恐ろしい一面をこれでもかと見せつけられている。
こんなに大々的に、恋人の不貞を罰する彼氏がいるだろうか。
💙「許して、それだけは」
跪いて、阿部ちゃんのズボンの裾を掴んで必死に頭を下げてみたけど、阿部ちゃんはまったく取り合ってくれなかった。
💚「悪いのは誰?」
💙「俺です、ごめんなさい」
恥ずかしさと申し訳なさで涙が出て来た。でも自分が悪いのに泣くのは違うと思うから、なんとか堪えた。堪えたと思ったのに、その時吐いた大きな息で、阿部ちゃんには泣いたのがバレてしまった。
💚「……わかった。じゃあ、その可愛いカッコのまま、俺にしゃぶらせてよ」
阿部ちゃんの細い指が、俺の敏感な場所を扱くたびに、情けない声が出そうになる。
しかも今日は、スカートを穿かされているという倒錯的な刺激も目から絶えず飛び込んできている。俺はもうわけがわからないほど感じていた。
💚「くちゅくちゅ言ってる」
💙「や………」
💚「濡れてきた」
💙「言わないでぇ」
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい
恥ずかしい、恥ずかしい、恥ずかしい
目を閉じてとにかく今目の前で起きていることから逃げようとしていたら、そんなのお見通しの阿部ちゃんが、耳元で囁いた。
💚「ちゃんと見て」
💙「やっ、あっ、あっ」
阿部ちゃんはソファに座っている俺のスカートの中に頭を突っ込み、先端を口に咥えた。
💙「ああんっ」
腰から力が抜ける。
座っていなかったら、おそらく尻もちをついていただろう。それほどに刺激を強く感じた。いつもと比較出来ないくらい強く。
阿部ちゃんの舌が、俺の弱いところを舐め、阿部ちゃんの指が、俺の感じるところを徹底的に擦っている。
💙「あっ、あっ、あっ…やだ…イク、イク…あああああんっっっ」
腰が大きく動くと同時に、阿部ちゃんの後頭部がスカートの裾から現れた。そして気怠い余韻が残る中を、ぺろぺろと舌で綺麗にしてくれた阿部ちゃんが、ようやく顔を上げた。
💚「無理、我慢できない。やっぱり、このままヤらせて」
💙「ふぇ?」
間髪入れずそのまま押し倒され、俺たちは行為に及んだ。
当然、メイクを落とす時間も、着替える間もなかったので、簡単に後始末をし、車を呼び、俺の家に向かった。
俺はといえば、正体がバレないように、ずっと口を噤み、阿部ちゃんの横顔を窺っている。その顔は、幾分、機嫌が直っているように見受けられた。
家に着き、すぐにシャワーを浴び、メイクを落とし、服も着替えてようやく落ち着くと、俺と同じように黙っていた阿部ちゃんが、ようやく口を開いた。
💚「……佐久間にお礼言わなきゃ」
💙「お礼?」
💚「だって、あいつがキス魔なの知ってるし。たくさん飲ませて、翔太が標的になって、ちゃんと結果を教えてくれた康二にも感謝してる」
💙「どういうこと?」
💚「本物の浮気なら、こんなもんじゃ済まないよってこと」
💙「まさか…」
そう言うと、阿部ちゃんはニッコリ笑って、怒って抗議しようとした俺の口を自分の口で優しく塞いだ。
おわり。