「ただいま〜」
(…つっても誰もいないんだけどな。)
近くのスーパーで買い物をすませ、扉を開ける。電気をつけベッドの上に荷物を放り投げる。
(お腹空いたな…。)
一応食材は買ってきてあるもののどうも作る気が湧かない。
(…インスタントでもいいか。)
ピンコーン
…AからLINEだ
『疲れてるみたいなんでしっかりご飯食べてくださいね。』
…。
(なんだ、ビビってた割には聞いてたのか。)
「…作るか。」
…軽く野菜炒めと味噌汁ですませ、食器洗いに取り掛かる。
食器を拭き、タオルの上に置く。
(…テレビでも見るか。)
ピンコーン
『○○さん…!今怖いのやってますよ…!』
…嫌なタイミングだな。
…といっても嫌いでは無いのでチャンネルを変える。
(こういうのって絶対ヤラセだよな…。)
そんなことを考えながらテレビを見ていく。
(…まぁまぁだったな。)
時計を見ると22時過ぎ、明日は朝から講義があるので早めに寝よう。
俺は風呂に入り、髪の毛が少し湿ったままベッドに潜る。
(…疲れだといいんだがな。)
そうしてそっと瞼を閉じた。
…その日から俺は寝るのが苦痛になった。
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