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#恋愛
アウラウラ
45
#オリジナル
芽花林檎
255
#元カレ
まぁ
22,842
──店を出て、マンションに向かう道を歩いていると、彼女と初めて会った時のことが思い出された。
雨が降っていたあの日、傘も差さずに歩く後ろ姿を見つけて、最初はどうしたんだと感じた。
雨を避ける様子もなく濡れて歩いている背中が、寂しさをこらえているようで、つい声をかけずにはいられなかった。
だが声をかけたはいいが、落ち込んで見えるのをどうにかしてやりたいと思うあまり、もともとの俺の性格も相まって、ひどく無遠慮な感じになった。
そのおかげで、舞には入れた傘の中から逃げられたんだったよな……。
そこまで考えたら、ふっと笑いが漏れた。
「今、何か笑ったの?」
気づいた彼女に問いかけられる。
「ああ、おまえと初めて会った時のことが浮かんでな」
やや感慨深い思いで口にした。
「あの時は、酷い人だなとも思ったんだけど……」
だが、彼女の方からそう返されて、
「まさか、俺のことをそんな風に思ってたのかよ?」
最悪の第一印象じゃないかと、気落ちしかけた。
けれど彼女は、そんな俺の気もまるで知らない様子で、「うん」と、あっさり頷いたかと思えば、
「だけど、その最初のインパクトで、逆に忘れられなくなって……。そこからあなたを好きになるのに、あんまり時間がかからなかったっていうか……」
そう言い出して、気恥ずかしくなってきたのか、次第にぼそぼそと声が小さくなった。
「……なんだ、おまえも結局は俺と一緒か」
「……一緒って?」
一瞬、それを聞くなよとも思うが、
「……結局は、元から好きだったってことだろ」
あえて口にすると、愛しくてたまらない彼女を片腕にぐいと抱いて、
「もう……私だってだもん」
なんて口をとがらせて言う彼女の赤らむ頬に、チュッと唇を寄せた。
コメント
1件
わあああ〜!!第62話、もうめっちゃエモかったよぉ😭💕 雨の日の出会いのシーン、思い出しながら笑っちゃう社長とか、舞ちゃんが「最初は酷い人だと思ったけど…」って打ち明けるとこ、めっちゃ胸キュンした!! 「おまえも結局は俺と一緒か」って言いながら抱き寄せて、頬にチュッて…もう尊すぎて叫びそうになったよぉ〜!! この2人の距離感、番外編でも最高すぎる⋆♡