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希望の曖昧』
第二章 七つ大罪編
第四十六話「残る二つ」
傲慢が崩れ落ちた戦場。
理想の圧が消え、空間はようやく“現実”へと戻り始めていた。
しかし、それでも戦いは終わらない。
⸻
怠惰の限界
別戦域。
怠惰は膝をついていた。
呼吸は荒く、能力「停止」もほぼ崩壊している。
「……めんどくさい……」
その声には、いつもの余裕はない。
ラントが剣を構える。
「ここで決める。」
ケイトの光が再び収束する。
「終わらせる!」
怠惰は苦笑した。
「もう……動けねぇな……」
⸻
色欲の余裕
同じ戦場の上空。
色欲は静かにそれを見下ろしていた。
戻らなかった能力最強に
「本当に情けないわね。」
怠惰に向ける視線は冷たい。
かつての仲間という感情は、もうない。
「弱ったものはいらない。」
⸻
見捨てる一撃
色欲が手を軽く振る。
その瞬間――
怠惰の身体に黒い刻印が走る。
「……あ?」
怠惰は驚いた顔をした。
次の瞬間、身体が崩れ始める。
「おい……冗談だろ……」
色欲は微笑む。
「さようなら。」
怠惰は最後に小さく笑った。
「やっぱり……めんどくせぇ世界だな……」
そして消滅。
七つ大罪・怠惰、脱落。
⸻
防衛軍の動揺
ラントが剣を下ろす。
「……終わったのか?」
ネイトが即座に解析する。
「いや……!」
「色欲はまだ完全体だ!」
ケイトが拳を握る。
「残りは……一人か。」
⸻
色欲の本領
色欲は空中でゆっくりと回転する。
「これで残りは私だけ?」
「いいわね。」
その表情には余裕しかない。
「じゃあ、次はあなたたちの番。」
防衛軍全体へ視線を向ける。
「全部、壊してあげる。」
古流斬
2,542
87
チタコロ
323
⸻
古流斬の視線
遠くで古流斬はその気配を感じていた。
「……あいつが本命か。」
ケイトが隣に立つ。
「行けるか?」
古流斬はナイフを握る。
「行くしかねぇだろ。」
曖昧は制限された。
寿命は12年。
傲慢は倒した。
だが――
最後の“七つ大罪”が残っている。
⸻
空は静かに赤く染まっていく。
最終決戦の幕が、いよいよ上がろうとしていた。
――第四十六話「残る二つ」 完
コメント
1件
ああ、ここまで来ましたね……! 怠惰の最期、一瞬の苦笑いと「めんどくせぇ世界」という台詞にじんときました。ずっと飄々としていたからこそ、あの消え際の一言が余計に胸に刺さります。 それにしても色欲、本当に冷たいなあ。仲間を躊躇なく切り捨てるその態度、怖いけどキャラとしてすごく立ってる。古流斬の「行くしかねぇだろ」は熱い決意がにじんでいて、ここからの最終決戦、本当に楽しみです。この緊張感、たまりません。