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「どしたん西田、話し聞こか?」
「マッシュ黒マスク男の訊き方やめい」
朝のホームルーム直前。登校してきた西田の顔にはどうしても触れずにはいられない異変があった。
「だってそれー」
彼女の右頬には大きな湿布が貼られていたのだ。
「あー…これね。別に大したもんじゃないよ。彼氏と別れるときにちょいと揉めただけ」
「え」
「ほら、ヤンキーの彼氏いるって言ったじゃん。アイツさ、他に好きな女できたらしいのよ。別れ際に修羅場になっちゃってさ。でも、その元カレに殴られたんじゃないよ?そいつの新しい女がちょっとヒステリックだっただけで」
絶句した。そんな壮絶なゴタゴタがあったなんて………
「しみったれた話はこれで終わり。ほら、先生来たべ」
そう言って西田は黒板の方を向き直した。その口調はあっさりとしていたけど、私はどこか誤魔化されたような気持ちになった。