コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
話し終わったおばちゃんはグラスに入った
ビールを一気に飲みながら言いました
「目先の欲望に囚われすぎて
黄金の卵だけに意識がいって
その卵を生み出す資源・・・・
つまりガチョウを大事にしなかったがために
またもとの貧乏に戻ってしまんですな
贅沢を覚えてしまった
あとの貧しさはこの上なく不幸な事ですな 」
キラリと陽子とお姉ちゃんは
おばちゃんがそう言ったあと
しばらく黙ってしまいます
おばちゃんはニコニコしていました
お姉ちゃんが言います
「無理もないわ
突然卵を産まなくなってしまったんだもの
そんなガチョウは用なしよ
あたしもぶち殺して肉を売るわ 」
おばちゃんは声を上げて笑いました
「鳴かぬなら殺してしまおう
なんとやら・・・・かい?
お前は信長かえ?(笑) 」
陽子が言います
「餌を変えてみるとか?
それでも卵を産まなかったら・・・・ 」
「産まなかったら? 」
キラリは聞きました
陽子は舌をペろっと出していいました
「やっぱり 用なしかな? 」
「お前さんはどうだね?」
おばちゃんの質問に三人の顔がキラリに一気に
集まりました
突然注目されたことに
キラリはドキドキしてました
「ん~・・・・・・
とりあえず・・・・・飼っとくかな・・・・ 」
いじわるそうにお姉ちゃんが言いました
「餌代とかかかるで? 」
「うん・・・・
でもまたいつか卵産むかもしれへんし
それにどうやったらもう一度金の卵を産むか
考えるのも楽しいかもしれんし・・・ 」
おばちゃんは愉快そうに
キラリ達の会話を聞いていました