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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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話し終わったおばちゃんはグラスに入った

ビールを一気に飲みながら言いました





「目先の欲望に囚われすぎて

黄金の卵だけに意識がいって

その卵を生み出す資源・・・・



つまりガチョウを大事にしなかったがために

またもとの貧乏に戻ってしまんですな


贅沢を覚えてしまった

あとの貧しさはこの上なく不幸な事ですな 」







キラリと陽子とお姉ちゃんは

おばちゃんがそう言ったあと

しばらく黙ってしまいます







おばちゃんはニコニコしていました







お姉ちゃんが言います




「無理もないわ

突然卵を産まなくなってしまったんだもの

そんなガチョウは用なしよ

あたしもぶち殺して肉を売るわ 」








おばちゃんは声を上げて笑いました






「鳴かぬなら殺してしまおう

なんとやら・・・・かい?

お前は信長かえ?(笑) 」






陽子が言います





「餌を変えてみるとか?

それでも卵を産まなかったら・・・・ 」





「産まなかったら? 」




キラリは聞きました

陽子は舌をペろっと出していいました





「やっぱり 用なしかな? 」





「お前さんはどうだね?」





おばちゃんの質問に三人の顔がキラリに一気に

集まりました


突然注目されたことに

キラリはドキドキしてました





「ん~・・・・・・

とりあえず・・・・・飼っとくかな・・・・ 」





いじわるそうにお姉ちゃんが言いました





「餌代とかかかるで? 」




「うん・・・・

でもまたいつか卵産むかもしれへんし

それにどうやったらもう一度金の卵を産むか

考えるのも楽しいかもしれんし・・・ 」









おばちゃんは愉快そうに

キラリ達の会話を聞いていました

大富豪のおばちゃんの金のがちょう!

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