コメント
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これからどうなっていくんだろう…… 楽しみです!!!!
この作品はnmmn二大禁です。全てがフィクションであり、実際に存在する方々や団体などとは一切関係ありません。ありがたいことにコメントを頂ける際は、伏字など対策をお願いします。ルールを守って楽しみましょう。
cp: 💚🩷
久しぶりのシリーズ物です。
完結できるといいなぁ……
sid 💚
今日も今日とて仕事に向かう。
普通の会社に、普通の正社員として通勤する、俺は普通の人間だった。
……だったのだが。
🩷アベちゃん、名前教えて!
💚……
最近は俺にしか見えない、綺麗な桃色の髪をした天使?に付きまとわれている。
遡るは、8日前。
side 🩷
🩷……あれ、って
ガシッと其の人の肩を掴む。
不審なものを見るような目で振り向いたその人は、明らかに、俺が何十年何百年と待ち探し続けていた彼にそっくりだった。
💚……え、なんですか……?
🩷っねえ、アベちゃんでしょ?アベちゃん!
💚なんで、名前……いや人違いですよ……初対面でしょう?
🩷は…………?
嘘だ、だってアベちゃんそっくりだもん。
🩷っじゃあ名前教えてよ!!
💚〜〜ッいきなり何なんですか?名前も教える義理ないですよね?急いでるので、失礼します
🩷待ってよアベちゃん!!
side 💚
……とまぁ、そんな奇怪な出会いをしたのが8日前。
翌日からその天使は、俺が通勤する道に必ず現れるようになった。
家はないのかと3日目の際に聞いたら「家?ないよ!ずっとここにいる」と返ってきた時にはかなり引いた。
絵で見るような天使特有の羽と光り輝く輪っかがあって、よく居座れるな?と疑問に思ったが、どうやら俺にしか天使の姿が見えないのかもと気付いたのはその日のうちだった。
今まで濁していたが、天使と出会って7日目となるつい昨日に、俺は初めて天使に名を聞いた。
💚毎日名前聞いてくるけど、逆にお前の名前はなんなの?
🩷俺?…………そんなのはいいじゃん
💚えぇ、人には聞く癖に自分は答えないの?
🩷……人間に教えていいのか分かんないんだもん
聞いたとはいえ、返ってきたのはそんな返答だった。
だったら俺も天使とかいう存在に名前教えられないよ、なんて言葉はギリギリのところで飲み込んだ。
そんなのはいいと答える天使の表情は、いつもと違った気がしたから。
そして今日8日目だが、変わらず天使に名前を聞かれながらも歩く足を止めない。
🩷ねえ、ほんとにさ。アベちゃん!
💚だからそれ何?ちゃん付けとか
🩷アベちゃんはアベちゃんだからでしょ?
💚ちゃんと意味分かんない……
しつこくアベちゃんアベちゃんと着いてくる天使がうるさくて、半ばキレるように俺は言った。
💚ッ阿部亮平だよ!
🩷…………ん?
💚じゃあ、仕事行ってくるから!
🩷……え、あ、うん……うん?
名前を言った瞬間にピタッと動きが止まった天使を見切らずに、足早にその場から離れて俺は仕事に向かった。
side 🩷
🩷…………え、今、名前……教えてくれた?
ボーッと立ち尽くしてしまうほどに衝撃だった。実際、名前を聞き出すのは諦めかけていたのだ。それが今日になって教えてもらった。
彼……アベちゃんは、あべりょうへいだと言っていた。
漢字の当て字は分からないが、やはりアベちゃんはあべちゃんだったのだ。
よかった。よかった!
アベちゃんは生きてた。
でもなんで、記憶がないの?
天使の羽も、天使の輪も、なんで消えちゃったの?
アベちゃんはあの日、何をしようとしたの?
🩷あべちゃん…………
もう、離れたくないよ。