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注意、捏造しかありません。
死ネタです。私はメリバを想定して作ってます。
『ふんふーん♪』
いつものように部屋から出てきて、書類を持って書記長室に向かってる時だった。
ダッと肩を掴まれて、書類を落としてしまった。何枚も載せていた書類は廊下にパラパラと全部落ちて言ってしまった。
『え、…とんち?そんな慌ててどうs「お前はッ!!!」
僕の声に被せるようにとんちは怒鳴り散らかす。泣きそうな、後悔した顔をしたとんちは僕の手を掴んでくるのでなに?と困惑していると
「何してんねんッ!!早く来いやッ!」
と叫んでくる。何も出来ずそのまま手を掴まれ、引きづられるような形になりながら走っていく。医務室の扉が開けられて、たまにしか開かないはずの重病等治療部屋が開いてて、そこに投げ込まれるように倒れ込むと。そこにはみんないて
でも、1人だけいない人がいて。
怖くて、怖くて、なんで?と困惑しながら僕はゆっくりと、目の前にある沢山の管が付けられた人を見る、
『ろぼ、…ろ。』
目だけこちらに動かす彼。優しい瞳は僕を狂わせた。
あぁ、そうだった。なんで忘れてしまったんだろうか。
あれは、丁度2年程前の出来事だった。我々は、初めて負けた。
幹部も何人か重症をおった。
その中にロボロの姿もあった。ロボロは、…俺を庇ったんや。
『zm、kn、sha、右から来てる。shpはそのまま前進続けて、ci、emは一旦戻ってきた方がええかも。』
PCをカタカタとタイピングをしながら、現地の状態も片目に全員の指示も行う。
ロボロも同じことをしており、…きっと僕もあいつも2日間ぶっ通しで働き詰めだったこともあり、疲れてしまっていた。
だから、僕らは見落としてしまったんだ。
敵は、俺らの目を掻い潜り情報室へと来てしまっていたんだ。
ロボロと俺は、情報を守る為に戦った。
でもね、…俺はミスをしたんや。
そう、…重大なミス。
横から来る弾丸に気づかなかった。
ロボロが手を出せ!!って叫んだけど、あたる!ってギリギリまでには手は届かなくて、
無理だなと確信してしまった俺は、ロボロの手を取らなかった。
その時、ロボロは僕の隣に来た。あいつ、ほんまチビだから動きが早いんよ。
いつも、ゾムさんと動きの練習してたりしとったからさぁ…銃弾より早く動く事が可能だった。
異次元な力だけれど、それが可能なロボロは俺を庇ったんだ。
ほんと、バカだよな。あいつは、…
俺を守らなくたって。俺がやられるかもっていう確率が高くなるけど、賭けになるかもしれないけれどあの力があるなら銃弾を防げたはずなんや。
でも、あいつはそれをしなかった。
その銃弾は、俺の胸を狙っていた為丁度ロボロの耳の位置に当たり、頭蓋骨を貫いた。
頭蓋骨に途中で当たった事により、銃弾の力は弱まったが急降下し、自身の手にも銃弾が当たった。
銃弾は威力が弱くなっていた為、自身の手に残ってしまった。
敵は、こちら側に援軍に来てくれた兄さんが銃で殺してくれた。…ロボロは、頭から血をダラダラと流れさせていた。
その後は、自分以外の人間達が動いていた。自分はどこか意識だけある人形のようにみんなの様子を眺めていた。
奇跡的にロボロは助かった。助かったと言えるのかぐらいのあれだが…、意識は戻ることはない。
目もあけれるし、簡単な事だったら命令したらできる。でも、自分から何も行動できないんだ。
ロボロは、お人形になったんだ。
1年そのままなら、2年経つ頃には段々と衰弱するだろう。そう診断された
あぁ、そうだ。1年そのままだったロボロは
今。2年目を迎えて段々と衰弱しているんだ。
僕は、ロボロとずっと一緒に居たあまりロボロが居なくなってしまったということを忘れてずっと、ずっと…部屋で書類を行ってた。
今日は何故か外に出て、トントンに届けたくなったから廊下に出たのに…、…あぁ、…。
『…なんでやねん。』
なんで、俺はいつもこうなんや、
ロボロだったそいつは今は、こちらを向いてただ寂しく見つめている、
『…ろぼろぉ、…、』
段々と、息が苦しそうになるのが目に見えてしまう。あぁ、…
機器の警告音が鳴り響く。しんぺいさんも、もう…諦めたような顔でその機械を止めた。
涙を流すみんな。
「…う、……つ。」
こちらを見ていたロボロだったやつは、ゆっくりと口を開けた
『…なんや?』
ロボロが、…ロボロが、…ロボロとしての意志をもって声を発している。
「……て、だして、」
僕は、今の僕が…彼に触れていいのだろうか。あの時、触れられなかった僕が……、
「…お…、ねがい、」
皮肉にも銃弾が当たった手がロボロの手に触れた
「やっと、……ふれ、…られた。」
満足した顔のロボロは、ゆっくりと手の力が無くなり次第に冷たい手へとなる。
冷たい手になっても、僕はずっと、…ずっと握り締めた。
あれから数ヶ月がたった。
幹部も、ゆっくりとゆっくりとあの出来事を克服し始めている。
そんな時、僕はトントンに呼び出された。
『どうしたん?とんち。』
「これ、…お前が持っててや。」
『…これ、って…』
rbrと名が書かれた。ドッグタグ。
「……ロボロなぁ、お前来てへんかったから分からんと思うけど…、ずっと誰かが来る度に手少し持ち上げてな。」
「手、握ってって言うねん。」
「俺らが触ったげるんやけどな、いつも届かなくてごめんって謝るんよ。」
「彼奴きっと、お前に伸ばしたあの手が届かなかった事ずっと悔いてたんちゃうか?」
「お前に手を伸ばして、手が届いてあいつは最後幸せやったと思うよ。」
「…ほんま、ありがとな。」
『そんなッ、…俺に、…言われたってッ……ろぼ、…ろ、』
涙はポロポロと落ちていく。
「…今日であいつの一周忌や。墓参り行ってやれ」
『…ん、』
泣きじゃくりながら手にドッグタグを握りしめて走り出す。
花畑にある。ひとつのお墓に優しく触る。
『ロボロ、』
『…。ほんま、…俺の為にいつも、いつもお前は自分を犠牲にするんやから。ほんま、…勘弁してや。』
『…なぁ、ロボロ。』
『……ごめん。』
『…………ロボロ、お前の伸ばした手は届いてた』
『…ほんま、ありがとう。』
救おうと伸ばした手は、今届いた。
どこからか、暖かい風が吹く。
『…またな。』
俺は、風とは反対側へと歩いていった。
解説。
rbrに庇われたせいで自暴自棄に。rbrが居ると思い込み。でも外に出たら居ないことを分かってしまうから部屋で書類仕事をただやり続けていた。2年間。
とある時、何故かとんちにだし行かないとと思い廊下にでたら、トントンに連れてかれ本編に。
ロボロさんはトントンさんも言ってましたが、手を伸ばして救おうとしたが届くことが叶わなかったことを悔いていた。
どんなに脳が駄目になろうが、それだけはずっと悔いていた。
誰フリ構わず手を伸ばしていたのは誰に手を伸ばしたのかを忘れてしまっていたから。
最後に気づいて満足気な顔を出来たのは、その一瞬だけ鬱のことを思い出せたから。
その時の鬱は、その時普通に手を伸ばし手を取って欲しいだけだと考えているが…あの時伸ばされた手を取れずなんなら諦めた自分が今更手を取っていいのかと悩むが、ロボロのお願いという声を聞いて手を取る。
最後の最後に墓にいってロボロに語ったのは、手は届いた。ありがとうというのを伝えたかっただけ。救おうとした手は今届いたというのは想いは今通じ合えたという表現。
どこからか、暖かい風がふく
俺は、その風とは反対側へと歩いていった。この文でロボロの死を乗り越える事が出来たというのを表してます。
他に何かあったら質問ください。