【過去特別編とは、特定の国若しくは都道府県の過去を掘り下げた内容やifルートでの過去編などを書いた新シリーズのフィクション小説である。】
あらすじの通り、自己解釈及び独自設定、1部史実と異なる要素が有ります。ご了承ください。
今回は何度か取り上げてきたあるモブと日帝さんのお話です。
何処の配属にするか決まらなかった為、別の島と島での事が組み合わさっている場合があります。
なるべく旧めの言葉になるようにしております。
※作中の「朝日」というのは偽名です。
※割とすっ飛ばします。書きにくい為、また、書いてて辛いためです。間が大きい程長く時間が経ってるものと思ってください。
※1部、2行ほど空いているのは時間だったり、日帝さんの思っていることへ移り変わるときだったりします。紛らわしくて申し訳。
神々は、おられぬのだろうか。
見知った奴が、どんどん目の前で死んでゆく。
何故救われない。
何故。
何故。
何故。
何故。
何故。
【第2話、争いの記憶】
何処かで爆発音がする。
それもすぐ近く。
爆発物_トーチカなど、この辺りにあったか…?
それも、敵軍が気付いていない様な_
…気が散るな。
ふと気になって目を向ける。
そこには__
爆弾を抱え、敵へと突っ込んでゆくカーキ色の軍服が見えた。
─彼奴は何をしてるんだ…?
敵に突っ込んで行ったところで大した成果には成らないだろうに…。
噫、そうする様に云われているのか。
不思議なものだ。
意味が無いと分かっていても、きっと_彼にはそれしか手がないのだろう。
何とかならないものなのだろうか…。
…。
あれからどれほどの時がたったのだろう。
脳裏にはあのカーキ色が焼き付いている。
彼奴は何を思ってあんなことを…。
かなり時間が経ったように感じるが_。
本当の所は分からない。
然し何故俺はこんな所で時間の事など考えているのだ…
俺は狂いでもしたのか?
…!!
「────────ッ!!」
二の腕を撃たれたようだ。
痛い、というより、熱いような気もする。
__しかしそんなことを考えている暇は無い。
目の前に集中しなければ…。
酷い痛み、そして_何故か先程からチラつく誰かの顔で集中出来ない。
彼は…。
彼奴は…。
────『手紙を…届けて欲しい。』
『…俺の、妻に…』────
……お前が…届けるはずだったのに…。
何故____
…。
動けない。
血が足りなくなったのか。
それともほかの理由なのか。
解らない。
然し、もう立ち上がって歩くだけの気力も体力も残っていない。
しかも、傷口で何かの蠢くような感覚がする。
きもちわるい。
だが、もう_
何とか体を動かし、胡座をかく。
そして、自決用の刀を構える。
…。90年か…。
長かったようで、短かったな…。
まだ、やり残したことはある…というか、有り余る程ある。
1つあげるとすると…謝りたい。尤も、俺が戦争を起こした訳ではないが__
あの二人に、昔から世話になってた二人に。
───亜米利加と、英吉利に。
欲を言えば、特に父上に世話になった阿蘭陀にも謝りたい。…俺は世話になってない訳ではないから当然だし…。
でも…。
そんな我儘は云ってられない。
第一、自分はこれから死ぬのだ。
謝罪も糞も無いのだろう。
…。腹を斬る、とはこんなに辛いものなのか。
痛い。苦しい。
死ぬまで_あと何時間程掛かるのだろう。
時間が掛かれば掛かる程苦しむのだろう。
然し、俺にとっては死ねればなんでも良いのだ。
何時間経ったのだろう。
手に生暖かい液体が触れる。
きっと、切った腹から流れ出た血だろう。
…痛い。そして、苦しい。
目も…霞んできたかもしれない。
「_____!」
誰かの声がする。
でも、上手く聞き取れはしない。
然し…人は死んでも耳だけは機能する、というのは真の事だったのか。
この声の主は、
誰なのだろうか。
…解らない。
意識が遠のいて行く。
やっとか。
噫…やっと行けるのか。皆の待っている、あの
生かすかコロコロするかは此方で決めようかと思っていますが、出来れば「生かしてほしい」、「タヒんでる方がリアルかも」の様なご意見をいただきたいです。
私の一存で決めて不快になられたら嫌なので…。
コメント、よろしくお願いします。
コメ稼ぎしてごめん寝
コメント
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今更更新してすみません。やっと思い出しました